すでにリーグ優勝を決めているソフトバンクは21日の楽天戦(楽天モバイル最強パーク宮城)が雨天中止となった。チームは予定を繰り上げて帰福。移動ゲームとなるはずだった22日からの2位・西武との大事な2連戦(みずほペイペイ)を前に、ポジティブに捉えられる中止となった。

 チームはこの日、先発予定だった上茶谷を、そのまま22日にスライド登板させることを決定。小久保裕紀監督(54)は「カミチャ(上茶谷)はCSで先発として投げられるかどうかの、チャレンジ権を得るために投げる。西武戦でいい投球をすれば、西武が(ファイナルステージに)上がってきた時に(先発)候補の上位にくる」と語り、右腕に猛ハッパをかけた。

 NPBは、今季からCSファイナルステージのルール変更を決定。首位に10ゲーム差以上を引き離されたチームがファイナルステージに進出した場合、1位球団のアドバンテージがこれまでの「1勝」から「2勝」に増えた。西武とは現時点で9・5ゲーム差。それだけに、両軍ともに否が応でも「10ゲーム差」を意識しながらの2連戦となる。

 一方で、CSに向けてできるだけ手の内を見せたくない心理も働く。ホークスはすでにリーグ優勝を決めているが、西武は日本ハムとの「2位争い」の真っただ中。必勝を期して勝負手を繰り出す相手の戦いを見定め、ポストシーズンに向けた貴重な情報収集の場としたいところだ。「直接なんでね」と不敵な笑みを浮かべ、帰路に就いた小久保監督。CSをにらんだ腹の探り合いにも注目だ。