「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に臨む侍ジャパンに選出されているソフトバンクの正木智也外野手(27)が4日、自然発生的に「代表キャプテン」に任命された。オーバーエージ枠で選出された正木は5日に27歳を迎え、野手陣では最年長。宮崎合宿初日から「プレーで引っ張っていきたい」と意気込んでいた。
若き侍ナインから日に日に「キャプテン!」と呼びかけられる機会が増えてきた。初日は一部の選手のみだったが、2日目のシートノックでは至る所から発生。正木は「野手最年長だからだと思いますけど…。(正式な)キャプテンじゃないので、やめてほしいです」と苦笑いを浮かべた。
今季は開幕前に患った右足蜂窩(ほうか)織炎の影響で、5月から一軍に合流。101試合の出場ながら規定打席をクリアし、打率2割7分4厘、28本塁打、59打点をマークしてリーグ3連覇を果たした鷹が誇る「強打の1番」に定着した。すでに侍ジャパン・井口監督は代表でも同じ役割を期待。実績十分の「正木主将」の誕生は、指揮官も望んでいた形だ。
井口監督は4日、「指名はしていない。庄子に『勝手にCのマークをマジックで書いておけ』って(言っておいた)」とニヤリ。その上で「(正木主将を)ちょっと望んでいた」と本音を明かし、自然発生的なリーダー選任の流れを歓迎した。
本人は控えめだが、主将の適性は十分だ。気質は普段のクールな姿からは想像がつかないほど負けず嫌い。本人が「みなさんが僕に抱いている印象とは正反対だと思う。めちゃくちゃ泥くさいタイプ」と認めるほどで、勝負に対する貪欲な姿勢は若き侍の士気をグッと引き上げるはずだ。
出身は慶大法学部政治学科。かねてホークスでは「本当に地頭がいい。本物の秀才」「聞く力が優れているし、技術の吸収力や戦術理解度の高さは彼の特長」といった声が上がるほどだ。チームの先頭に立つリーダーが有益なデータを落とし込んだり、首脳陣の意図を集約・要約する能力にたけていることは、始動したばかりの新生井口ジャパンにとってはなんとも頼もしい限りだろう。
常勝ホークスの次代を担う逸材――。本人にとっても有意義な代表活動になることは間違いない。












