中日の山崎武司打撃コーチ(57)が強竜打線復活に向けて動き出した。4日、ナゴヤ球場で行われた秋季キャンプに参加した山崎コーチは細川、石川昂、鵜飼らを熱心に指導。「残念だったのは(石川)昂弥に言うことがあまりないんだよね。評論家の時にあれ言ってやろう、これ言ってやろうってたくさん考えてたんですけど、今、1年で一番バッティングの状態がいいから。(本人も)〝一番調子いいです〟と言っていた」と笑顔で語った。

 現役時代は「ジャイアン」という愛称で呼ばれ、首脳陣と衝突したこともあった山崎コーチだが、令和の時代に合わせて自身もブラッシュアップ。「やっぱりこういう時代なので選手の意見を聞きながら、頭ごなしに〝これ違うじゃん〟〝ダメじゃん〟〝それあかんやん〟ということではなく、〝どうなの、これ?〟みたいな感じで」と選手との対話を重視しながら成長を促していく方針だ。

 山崎コーチは1996年に松井秀喜(巨人)、大豊泰昭(中日)とのデッドヒートを制してホームランキングに輝き、99年には主砲としてチームをリーグVに導いた。当時の中日は〝強竜打線〟と他球団からも恐れられていたが、長期低迷が続く中で中日打線はずっと決定力不足が課題となっている。それだけに山崎コーチにかかる期待は大きいが「僕はラッキーですよ。ちょっと上がり気味のつかみかけている選手、伸び始めてきたなという選手が今、たくさんいる。そういう点で本当にいい時にコーチをやらせてもらえる」と本人はポジティブ全開だ。

「やっぱり得点圏(での打撃)ですよね。総得点が増えても大事なところで打てなかったら何の意味もない。そこら辺は技術よりもやっぱりここ(精神面)のケアをしていかないと変わっていかないと思う。気持ち良くバッターボックスに入ってもらって、三振した、凡打したっていう部分に関しては僕は言うつもりもない。でもなぜそうなったのかということを問うことはあると思う。それは野村のオヤジの教え。〝なんでや〟〝なぜや〟、〝どうしてや〟っていうことはたまには聞こうかなと思ってます」。選手と対話しながら、山崎打撃コーチが中日打線をどう変えていくか注目だ。