中日の打撃コーチに就任することが決定的となった山崎武司氏(57)に〝強竜打線復活〟の期待がかかっている。OBの間から「野村監督の考えを選手に伝えてほしい」という声が出ているのだ。
山崎氏は27日に中日応援番組「Live Dragons!」(東海ラジオ)に生出演。中日からの打撃コーチ就任要請を受諾することに決めた理由について「工藤監督、高校(愛工大名電)の工藤先輩に言われたというのが一番大きかった。違う人が監督になって(打撃コーチを)言われてたら多分お断りしていた」と語った。
山崎氏といえば中日時代の1996年に松井秀喜(巨人)、大豊泰昭(中日)とのし烈なキング争いを制してホームラン王となった右のスラッガー。楽天時代の2007年には39歳で本塁打王と打点王の2冠に輝いている。セ、パ両リーグでホームランキングとなったのは長いプロ野球の歴史の中でも落合博満、タフィー・ローズと山崎氏の3人だけだ。
それだけに長年、決定力不足に悩んできた中日打線の強化にはうってつけの人材。11年オフに楽天を自由契約となった山崎氏を中日に迎え入れた井手峻氏(83=当時の球団取締役)は「山崎は明るく朗らかな性格で(野球に対して)熱心だし、しゃべりもうまい。右打者をさらにレベルアップさせてほしいね」と期待している。
井手氏が特に熱望するのが中日ナインに野村克也氏の教えを伝授することだ。山崎氏は06年に野村克也氏が楽天の監督に就任すると積極的に「ノムラの考え」を吸収し、これが07年の2冠王につながった。それだけに井手氏は「(山崎氏が)野村監督からいろいろと学んできたことは大きい。右打者をしっかり教えてあげてほしい」と野村再生工場仕込みの野球理論で細川、石川昂、福永、石伊らを成長させてくれること願っている。
山崎氏は新庄監督からの要請で今春の日本ハムキャンプで臨時打撃コーチを務めたが、今季の日本ハム打線は昨年の129本塁打を大きく上回る177本塁打を記録した。山崎〝打撃コーチ〟のもとで中日打線がどう変わるのか注目だ。












