奇跡の快進撃には、思わぬ〝請求書〟も付いてきたようだ。今季、村上宗隆内野手(26)の加入を追い風に大躍進したホワイトソックスが、来季以降の強豪定着に向けて難題に直面している。
米メディア「ヤードバーカー」は28日(日本時間29日)、「ホワイトソックスが今オフシーズンに直面する3つの課題」と題した記事を掲載。最大の焦点に挙げたのが、村上との契約延長だ。
再建途上と目されていたチームは今季、84勝78敗でワイルドカード最終枠を奪取。地区シリーズではガーディアンズに2連勝から3連敗を喫したものの、予想を覆す躍進を遂げた。その中心にいたのが、35本塁打を放ち、中軸を担った村上だ。
2年総額3400万ドル(約54億円)で入団した日本の大砲は、打率2割7厘、出塁率3割4分7厘、長打率4割7分8厘。196三振という粗さを抱えながら、選球眼と圧倒的な飛距離で存在感を示した。球団と本人側は長期契約に前向きで協議も続いているが、合意には至っていない。現行契約は2027年まで。28年以降も引き留められるかは、再建計画の根幹にかかわる。
しかも球団が抱える火種はそれだけではない。第2の課題は先発投手陣の立て直し。今夏、マリナーズから獲得したベテラン右腕ルイス・カスティーヨは、移籍後31イニングで防御率8・42と炎上し、右肩の故障でシーズンを終えた。若手投手の台頭は明るい材料だが、復調を前提にローテーションを組むには不安が残る。高額契約を抱えるベテランの処遇も簡単ではない。
第3の壁は、長所と短所が極端な打線だ。チーム211本塁打はメジャー5位の一方、1494三振も同5位。村上の196三振に加え、コルソン・モンゴメリーは227三振というメジャー記録をつくった。短期決戦では、その〝空振り体質〟が弱点として露呈。確実性と機動力を備えた打者の補強が求められる。
村上に大型契約を提示するなら、先発陣の再整備と打線改造に回す資金との兼ね合いも避けて通れない。労使交渉の行方も不透明な中、球団は〝躍進の立役者〟をつなぎ留め、戦力の穴まで埋められるのか。今オフはゲッツGMの手腕が試される。












