王手をかけられても、相川ベイへの警戒感は高まるばかりだ。DeNAは27日の日本シリーズ第3戦・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に1―2でサヨナラ負け。3戦連続で延長にもつれ込んだ白熱の一戦は、10回に5番手のルイーズが鷹の核弾頭・正木に劇的なソロアーチを浴びたことで決着した。
結果としては0勝3敗。小久保鷹に王手を許し、剣ヶ峰に立たされた相川ベイだが、ここまでの3試合はいずれも投手陣の踏ん張りを軸にした僅差の接戦ばかり。セ球団の関係者たちは「DeNAがソフトバンクを相手に、ここまで五分に近い形で渡り合い続けるとは思わなかった。オフの編成が順調に進めば、来季こそは優勝戦線に絡んでくるだろう」と警戒感をにじませている。
2位・西武に11・5ゲーム差の大差をつけてパ3連覇を果たしたソフトバンクは球界の大横綱。強力な陣容を誇る投手陣、破壊力に加えて献身的なチームプレーもいとわない打撃陣と攻守に隙がない。一方のDeNAはセ3位からの日本シリーズ進出。だが、6月末時点で最大15あった借金を完済し、着実に状態を上げてきた今のチーム力は、相川亮二監督(50)が言うように、決して「勢い」の一言だけでは片付けられない。
CSファイナルステージで屈辱の4タテを喫したセ王者・阪神の選手たちは敗退決定後、口々に「今のDeNAは本当に強い」とコメントしていた。セ球団のOBも「何よりもブルペンを含めた投手陣の充実ぶりが素晴らしい。ソフトバンク打線を相手に3戦連続でロースコアに封じていますが、これはなかなかできることじゃない」と語る。
とはいえ、この日の1点差ゲームに象徴されるように、細かなチームプレーや控え選手の層の厚さといった〝微差〟が、0勝3敗という〝大差〟に直結していることも事実。相川監督も「まだ終わったわけではない」と前置きしながら「攻撃も守備も走塁も、少しの差がこういう結果になってしまっている」とホークスの強さを率直に認める。
28年間、リーグ優勝から遠ざかるチームにとって最大の悲願がセ界制覇であることは言うまでもない。何年も探し続けてきた「優勝へのラストピース」。その輪郭は球界の絶対的強者との激闘を通じて、少しずつ見え始めているのかもしれない。












