屈辱の敗退も、〝帝国の総帥〟には火に油だった。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長(49)が、ささやかれる「王朝終焉論」を不敵な笑みで一蹴。来季の逆襲へ闘志をむき出しにした姿が、米メディアで波紋を広げている。
今年のドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに悪夢の4連敗。2024、25年に続くワールドシリーズ3連覇の夢はあっけなく消えた。レギュラーシーズン100勝も、103勝の相手には通用せず。昨年は同じ舞台で4連勝したブルワーズに、今度は〝4タテ返し〟を食らったのだから、屈辱も倍増だ。高齢化した主力、打線の迫力不足、若さと勢いで勝る相手との差。超豪華軍団の惨敗に、米球界では「黄金時代は終わったのか」との声まで噴出した。
ところが、21日(同22日)のシーズン総括会見で、そんな問いを向けられたフリードマン編成本部長は動じなかった。「歓迎する」と応じ、「我々は周囲の雑音をそれほど気にしない。もう終わりだとか、下り坂だと言われても、ただの雑音にすぎない」とバッサリ。原動力は来年11月、再びロサンゼルスの街で優勝パレードを行うことだと言い切った。
この〝究極の開き直り〟に敏感に反応したのが、米メディア「ファンサイデッド」運営のドジャース専門メディア「ドジャース・ウェイ」だ。同サイトは27日(同28日)、不敵な笑みを浮かべた同編成本部長を映画「バットマン」の悪役ジョーカーになぞらえ、その回答を「傲慢」と形容。「何かに取りつかれた男」とまで評し、他球団にとって恐るべき〝魔王〟のような存在になると警鐘を鳴らした。
強気を支えるのは、豊富な資金力と分厚い若手の選手層だ。同サイトは、今季途中にタイガースから獲得し、今オフにFAとなる左腕タリク・スクバルの再契約まで予想。労使交渉の行方が不透明でも、フリードマン編成本部長の補強攻勢は止まらないとの見方を示している。
もちろん、笑顔ひとつで主力の衰えや打線の課題が消えるわけではない。それでも、批判を燃料に変えて新たな〝怪物軍団〟を組み上げるつもりなら、今オフのドジャースから一瞬たりとも目が離せない。












