虎の主砲に〝284億円〟の超巨額契約が飛び出すのか。ポスティングシステムによるメジャー挑戦が見込まれる阪神・佐藤輝明内野手(27)に対し、米球界の元敏腕GMが常識破りの値札をつけた。

 米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は27日(日本時間28日)、「2026~27年オフのFA選手トップ40」を公開。予想契約額や移籍先との相性を分析したのは、レッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏だ。

 驚くべきは佐藤輝の扱いだ。全体3位に選出しただけでなく、予想契約を「5年総額1億8000万ドル(約284億円)」と設定。年平均3600万ドル(約57億円)。日本からの挑戦者に対し、すでに大リーグの一流スラッガー並みの待遇を想定していることになる。

 同氏は今季、打率3割6厘、39本塁打、106打点をマークした佐藤輝を高く評価。三冠王に輝いた実績に触れ、2002年にMVPを獲得し翌年ヤンキース入りした松井秀喜氏(現巨人監督)に重ね合わせた。

 ただし、気になるのは守備位置。三塁を守れると見る球団がある一方、一塁や左翼が適任と見る向きもあるという。それでもボウデン氏は中軸を任せられる打力を強調。まずは三塁手としての起用を見込み、フィリーズ、レッドソックス、エンゼルス、ヤンキースを有力候補に挙げた。とりわけ「最適な移籍先」はヤンキースとレッドソックス。大都市球団による〝札束勝負〟になるとみている。

 比較対象はアレックス・ブレグマン(カブス)の5年1億7500万ドル(約276億円)とアロルディス・チャプマン(レッドソックス)の6年1億5100万ドル(約238億円)。これを上回る予想は、海の向こうでの評価の高さを物語る。

 ランキング1位はドジャースのタリク・スクバル投手(29)、2位はレイズのフレディ・ペラルタ投手(30)。日本勢ではカブスの鈴木誠也外野手(32)が6位、西武の平良海馬投手(26)も18位に入った。

 ただ、12月1日(同2日)に現行の労使協定が失効すれば、ロックアウトも懸念される。ポスティングへの影響も不透明なまま、果たして〝284億円男〟は誕生するのか。メジャーの札束戦争は、早くも熱を帯びている。