ソフトバンクは27日の「SMBC日本シリーズ2026」第3戦(みずほペイペイ)でDeNAに延長10回、2―1でサヨナラ勝ちを収めた。日本シリーズ史上初となる3試合連続延長戦にもつれ込んだ一戦は、正木智也外野手(26)の劇的サヨナラ弾で決着。2戦連続で9回に追いつく、驚異的な粘り強さで対戦成績を3勝0敗とし、ついに2年連続の日本一に王手をかけた。
小久保監督が「本当にどっちに転んでもおかしくない試合ばかり」と語る今シリーズ。それだけに決着の瞬間に、指揮官は高く右手を突き上げて思わず破顔した。正木はお立ち台で「2ボールだったので甘い球だけ振ることを考えた」と打席での狙いを説明。今季28本塁打を放ちブレークを果たした男のひと振りでの決着は、今季の鷹を象徴するような幕切れだった。
敵地での2連勝で迎えた第3戦。いい流れの中でも、この日はチームにとって窮地ともいえる状況だった。セットアッパーの松本裕樹投手(30)が不在だったためだ。松本裕は敵地での2連戦でいずれも8回に登板したものの、2戦連続で痛恨の一発を被弾。首脳陣は第3戦でのベンチ外を決断した。
それでも救援防御率リーグダントツの2・26を誇る救援陣は奮闘。試合後に小久保監督が「先発ピッチャー含め、中継ぎ陣のこの踏ん張りがね、こういうしびれる試合に持っていったと思う」と語ったように、7回からは4人の投手陣がゼロでしのぎ、劇的勝利を導いた。
だが、正木の一発がなければ試合がどう転んでいたかはわからなかった。チーム内からは「イニングが深くなればなるほど(松本裕の不在の)影響はあった」と声が上がった。ベンチの投手が少なくなればなるほど、「核」となる選手の不在は痛手となる。接戦を落とせばシリーズの行方もわからなくなるだけに、10回に終止符を打った正木の一打には価値があった。
小久保監督は4戦目以降の松本裕の起用について「明日(28日)は(ベンチに)入ります」と説明。勝ちパターンでの起用を示唆した。チーム内からは「短期決戦の少ない結果は、必ずしも重く受け止める必要はない」とも声が上がった。リリーフエースが復活を果たし、これまでの鷹の必勝パターンで日本一をつかみ取れるか。背番号66の奮起にも期待がかかる。












