ソフトバンクの秋広優人内野手(24)が26日、球団から自由契約とする旨の通知を受けた。昨季途中にリチャードとの交換トレードで大江(第1次通告期間に戦力外)とともに巨人から加入。今季は一軍出場がなく、二軍では97試合に出場して打率2割5厘と安定感を欠いた一方で、ファーム・リーグ西地区3位の10本塁打、同2位の50打点の成績だった。

 2020年のドラフト5位で巨人に入団した秋広は、高卒3年目に121試合に出場して打率2割7分3厘、10本塁打、41打点をマーク。その後レギュラー獲りを期待されたが、一軍定着をつかみきれなかった。25年5月にトレード移籍となり、加入1年目は22試合に出場して打率2割8厘、1本塁打、4打点。身長201センチ、体重100キロ超の恵まれた体格を生かした中長距離砲として期待されたが、一軍戦力に加わることができなかった。

 昨年までは「30本塁打よりも打率3割」というスタイルを自身に求めてきた。そこから今年は、近藤健介らをモデルケースに「強く振りながらも率を残す」スタイルを追求。長距離砲の素質を存分に持ちあわせながら、どこか〝もったいなさ〟がついて回った過去との決別を誓ったシーズンだった。だが、結果がすべての世界。今季の「一軍出場ゼロ」という現実は厳しかった。「覚悟していた」。受け止め通りの秋を迎え、表情には不甲斐ない自身への悔しさがにじんだ。

 球団もこの現実を真摯に受け止めている。秋広は、長距離砲として化けることを長年期待されてきたリチャードとの交換トレードで獲得した選手。両選手がプレー環境を変えて大成することを望み、鷹の〝育成力が試されるトレード〟という自負があったはずだ。データに基づく指導と本人の志向を尊重し、早期の一軍戦力化を目指したが、結果的に導くことができなかった。

 球団は〝大きく育てる〟ことを完全にあきらめたわけではない。今後は野球協約の手続きに則った上で、育成契約を打診するとみられる。