ドジャース大谷翔平投手(32)がブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦で本塁打を放った直後に感情を爆発させた舞台裏が判明。スポーツ番組「ファウル・テリトリー」に19日(日本時間20日)にゲスト出演した元レッズGMのジム・ボーデン氏が、大谷が15日(同16日)のNLCS第4戦で、球団側の休養案を自ら覆し、出場したと明かした。

 シーズン中に痛めた左ヒザや上腕二頭筋の影響で大谷は今ポストシーズンは打率1割9分2厘と打撃不振に苦しんだ。NLCS第3戦では6番に打順を下げたが、3連敗で後がなくなった第4戦では「1番・DH」に戻った。すると2回にはリードを4点に広げる豪快な3ラン。大谷は打った瞬間に両手を上げ、バットを放り投げると、ダグアウトを指さし、何度も雄たけびを上げるなど過去に見せたことのないような感情を爆発させた。

 その舞台裏について、ボーデン氏は「アンドリュー・フリードマン野球編成本部長、ブランドン・ゴームズGM、デーブ・ロバーツ監督、そして代理人が同席し、大谷と話し合った。彼らは大谷を休ませようとしていたが、大谷が説得して、その判断を変えさせた」と説明。「自分の主張を通して、あの試合の先発出場を勝ち取った。だからこそ、ホームランを打った時に、あれほど感情をあらわにしたんだ。あそこまで感情を出す彼を、私は見たことがなかった」と語った。

 大谷は第3戦前日の記者会見で「使われるか使われないかは分からない。それを決めるのはフロント、監督の仕事ではあるので、ラインアップに入った以上はそこに伴う仕事をしたいなと思っていますし、いつ使われてもいいような準備をみんながしていると思うので、その中の一人としてやりたいと思います」と話していた。

 起用は首脳陣の判断としながらも、出場を直訴したという証言が事実なら、約2か月、116打席ぶりの一発を放った瞬間、自ら勝ち取った打席で結果を出した喜びが、抑えることができずにあふれ出たのも納得だ。