〝適正価格〟はいくらなのか。今季のMLBに旋風を巻き起こしたホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)の契約延長交渉が注目を集めている。

 昨オフに2年総額3400万ドル(約54億円)で加入した村上は、入団1年目から35本塁打と大爆発。3年連続でシーズン100敗以上を喫したチームを復活させる起爆剤となり、ポストシーズンまで勝ち上がった躍進ぶりはシンデレラストーリーとしてたたえられた。しかし、村上の契約は来季まで。クリス・ゲッツGMも「非常に重要な存在だ」と水面下で代理人と延長交渉に入っていることを認めている。

 関心を集めるのは新契約の大きさ。昨オフも超大型契約の可能性も伝えられたが、最終的に空振り率の高さから小規模に落ち着いた。そして1年目の結果は圧倒的な長打力を証明するとともに、打率2割7厘、ア・リーグワースト3位の196三振と下馬評通りの負の側面も示した。

 米スポーツサイト「ブリーチャーリポート」のジョエル・ロイター記者が比較したのは、昨年12月にオリオールズと5年総額1億5500万ドルで契約したピート・アロンソ内野手。「アロンソは31歳のシーズンを控えた時点で、二次的な価値が限定的ながらエリート級の長距離打者として5年契約で年平均3100万ドルの年俸を獲得した」と指摘し「村上は次の契約交渉を行う時点でアロンソよりも4歳若い。たとえアロンソの平均年俸に及ばなくても、契約期間が長ければ総額は2億ドル(約314億円)を軽く超えるだろう」と占っている。

 一方、米メディア「スポーティング・ニュース」では「2億ドルの大台を超える可能性は十分ある」としながらも「村上と2億ドル規模の長期契約を結ぶのはリスクが高すぎる。優れた強打者ではあるが、長打力が著しく低下すれば、総合的な成績はかなり期待外れなものになる可能性がある」「三振の課題は依然として残り、今季中は長打力の安定感も欠いていた」と伝えている。

 どちらにせよ、大幅昇給は確実。どこまで跳ね上がるのか注目される。