名門ヤンキースが迷走している。17年間ワールドシリーズ優勝から遠ざかり、今季のポストシーズンも地区シリーズであえなく敗退。ケガに倒れた主砲のジャッジはフロントの奮起を促がし、オーナーのスタインブレナー氏はその責任を攻撃陣に転嫁するような厳しい言葉を浴びせている。

 そんな中でブーン監督とキャッシュマンGMの続投が決定。ファンがもっとも糾弾している2トップの続投を同オーナーが支持し、いびつな構図に米メディアは異議を唱える。ポッドキャスト「ファウルテリトリー」の中でアナリストのケン・ローゼンタール氏は「ヤンキースファンがなぜ、同じことを毎年繰り返すのか、と不満を漏らす気持ちはよくわかる。打者を選ぶのは誰だ? キャッシュマンだ。打者をマネジメントするのは誰だ? それはブーンだ」と切り捨てる。

 キャッシュマンGMは編成部門を担当して30年目、ブーン監督も来季が10年目で現行契約の最終年を迎える。就任9年間で8度のポストシーズン進出を果たしているとはいえ、名門にかかるハードルは他球団よりはるかに高いものだ。「ヤンクス・ゴー・ヤード」は「かつてその勝利の伝統には責任追及が含まれていた。しかし、今のところキャッシュマンとブーンは自らの過ちについて責任を問われていない。チームが偉業を成し遂げられないまま根本的な運営方法を変えようとしないのはなぜなのか。何度まで許されるのか」と疑問を投げかけた。

 米メディア「トーキン・ヤンクス」のXには巨人の監督に就任した松井新監督〝待望論〟が噴出しているほど。「彼にやってほしかった」「ブーンはまだずっと留まる。次は松井さんがヤンキースをお願いします」「また松井さんに会いたい。ブーンは勘弁してくれ」「彼にブーンの仕事を奪ってほしい」「監督兼GMでもいいぞ」と遅まきながらラブコールがあふれ返っている。