ソフトバンクが2年連続13度目の日本一を達成した。28日の「SMBC日本シリーズ2026」第4戦(みずほペイペイドーム)でDeNAに4―2で逆転勝ちし、4連勝で頂点に立った。主役は5月にDeNAからトレードで加入した山本祐大捕手(28)。古巣を相手に同点の2点三塁打を含む3打点を挙げ、2年前の雪辱に大きく貢献した。
古巣への〝恩返し〟が、2年連続の日本一を呼び込んだ。大一番で5番に起用された山本祐が、勝負強い打撃で鷹打線をけん引した。
2点を追う4回、二死二塁から4番・栗原陵矢内野手が申告敬遠で歩かされ、山本祐に打席が回った。カウント1ボール2ストライクと追い込まれながらも、DeNA先発・平良拳太郎投手の4球目を捉えると、打球は飛び込んだ右翼手・井上朋也のグラブをかすめ、右翼線を転々。同点の2点適時三塁打となり、三塁上で拳を握って雄たけびを上げた。
山本祐は「このチャンスを絶対に生かそうと思いました。気持ちが熱くなるものがありましたし、追い込まれてから食らいついていくことができました」と振り返った。
続く柳田悠岐外野手(38)も勝負強さを発揮した。二死三塁から外角低めのフォークを捉えると、打球は二塁ベース後方に守備位置を移していた遊撃手・成瀬脩人のグラブをはじき、中前へ抜けた。
前日の第3戦では極端な「ギータシフト」に安打性の打球を阻まれ、3打数無安打。しかし、この日はその守備網を突破する決勝の中前適時打となった。「チャンスで何とかバットの芯に当てることを意識しました。いいところに飛んでくれて、タイムリーとチャンスを生かすことができて良かったです」と喜んだ。
山本祐は6回にも貴重な追加点をもたらした。先頭の周東佑京外野手が右翼への二塁打で出塁し、近藤健介外野手の二ゴロで三進。栗原が四球を選んだ一死一、三塁で左犠飛を放ち、周東を迎え入れた。
「チャンスで何とか追加点という気持ちだけでした。最低限の仕事で大きい追加点を取ることができて良かったです」。小久保裕紀監督(55)も優勝インタビューで、山本祐について「古巣相手に敬遠されて打つ、たいしたものですね」と目尻を下げた。
先発の前田悠伍投手(21)は初回、佐野恵太内野手に先制2ランを浴びたが、2回以降は立ち直り、4回2/3を3安打2失点。5回二死一塁から鈴木豪太投手が牧秀悟内野手を右飛に仕留めると、ヘルナンデス、オスナ、松本裕樹の各投手が無失点でつないだ。9回は守護神・杉山一樹投手が三者凡退に抑え、最後の松尾汐恩捕手を空振り三振に仕留めた。
2年前は同じDeNAに敵地で連勝しながら、本拠地に戻ってから4連敗を喫し、日本一を逃した。しかし、今回は3試合連続の逆転勝ちで4連勝。CSファイナルステージから無傷の7連勝で頂点まで駆け上がった。小久保監督率いる鷹軍団が2年前の雪辱を果たし、2年連続13度目の日本一を達成した。












