中日は22日のドラフトで宮原廉投手(21=近大)を1位指名。楽天との競合で渡部(青学大)の交渉権を逃したものの、外れ1位でロッテとの抽選を制し本格派右腕との交渉権を手にした。

 身長182センチ、体重90キロの恵まれた体格から投じる最速156キロの直球を武器に、大学日本代表にも選出された逸材だ。目標には「開幕ローテ入り」を掲げ、「ケガが少なくて長く現役で活躍したいですし、自分が投げれば勝てると思われるような選手になりたいです」と力強く語った。

 そんなドラ1右腕には大きな野望もある。今オフにポスティングシステムを利用したメジャー挑戦が容認された近大の大先輩・佐藤輝明内野手(27)との夢の対決だ。「まずは日本で活躍することを目標にやっていきますが、いずれはアメリカで頑張っていきたいと思います」と意欲を示した。

 実は2人はちょっとした縁で結ばれている。昨年12月には佐藤の最優秀選手(MVP)受賞を祝うセレモニーが行われ、母校から近大マグロが贈られるなど盛大な祝福を受けた。その際に花束を手渡したのが宮原だったのだ。松丸監督も「その時からプロに注目していただいていたので、彼が渡すことになりました」と意外な舞台裏を明かした。

 宮原も「その時に初めてお会いしました。そんなに深い話はしていないですけど、体がすごく大きくてびっくりしました」と大先輩の〝規格外ボディー〟に衝撃を受けたという。

 それから約1年。花束を贈った後輩もドラフト1位の看板を引っ提げてプロの世界へ飛び込む。「自分もそういった高いレベルを目指してやっていきたいですし、大卒でもメジャーに行けるっていうのを証明してくれたので。自分も1年目から頑張りたい」と鼻息は荒い。

 かつて花束を手渡した大先輩に続き、竜のドラ1右腕も〝出世街道〟を駆け上がれるか――。