ドジャースの新境地となるのか。パドレスの最高執行責任者(COO)だったキャロライン・ペリー氏が上級副社長兼COOで入団したことが明らかとなり、衝撃が広がっている。

 ドジャースとパドレスは言うまでもなく同地区のライバル関係。ペリー氏はパドレスで球団史上最高位の女性幹部として球場運営やデータ分析など多岐にわたって統括してきた。ただ、16年間勤務してきたペリー氏はパドレスの地元サンディエゴ出身。ドジャースへの〝流出〟はショッキングな出来事でもある。そして、この流れは選手の去就にも影響を及ぼす可能性があるという。

 ドジャースの専門メディア「ドジャース・ウェイ」は3日(日本時間4日)、「ドジャースはパドレスのフロント幹部を引き抜いたが、オフシーズンの『略奪』はこれで終わりではないかもしれない」「これがパドレスからドジャースへの人材流出の始まりとなるなら、サンディエゴは大変なことになる」と警告を発した。

 その筆頭候補になりそうなのが今季リーグ2位の76試合に登板し、防御率2・83の好成績を収めた左腕、アドリアン・モレホン投手(27)だ。今オフにFAとなった鉄腕はパドレスからクオリファイングオファー(QO、1年2315万ドル=約36億8000万円)を受けたと伝えられるが、市場では5年総額8000万ドル(約127億2000万円)に上るとの予測もある。

ドジャースが獲得狙うパドレスの鉄腕(ロイター)
ドジャースが獲得狙うパドレスの鉄腕(ロイター)

 年平均では1600万ドル(約25億4000万円)と劣るが、長期契約は魅力的。同メディアは「モレホンはタナー・スコットやエドウィン・ディアスよりも手頃な価格であり、2026年は2人よりも優れた成績を残し、真のブルペン要員といえる」と新たなルートを生かして獲得に動く可能性を伝えている。

「モレホンはすべてのキャリアをパドレスで過ごしてきた。それがQOを受け入れる思いを強めたり、本格的にFAになった際にサンディエゴを最優先に考える一因になるかもしれない。しかし、ペリー氏の退団はパドレスのフロントに少なからず動揺を与えたはずだ。彼女は今やドジャースのテリトリーにいる。モレホンも合流したらどうだろうか?」

 モレホンも移籍となればパドレスには大打撃となる。ドジャースにとってはブルペン強化とライバルの弱体化で一石二鳥となるが――。