本当にトレードするべきなのか。ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手(34)を巡る放出論が米メディアの間で日増しに強まっている。

 ワールドシリーズの3連覇を逃したドジャースでは主力選手の高齢化が問題視され、緩慢気味の守備と長打力が下落傾向にあるT・ヘルナンデスが連日やり玉に挙げられている。加えて来季契約は1450万ドル(約23億円)で、今季メジャーデビューしたホスウェイ・デパウラ外野手(21)への期待感からT・ヘルナンデスの存在そのものが超有望株の出場機会を妨げると指摘されている。

 だが、米スポーツ専門サイト「アスレチック」の記者、ケイティ・ウー氏は3日(日本時間4日)に公開されたポッドキャスト「ファウル・テリトリー」で「表面的には簡単なトレードのように見えます。理にかなっていますが、詳しく調べれば調べるほどJDP(デパウラ)の守備面での将来性で不確実性が増します。テオをどうするかは五分五分といえそうです」と慎重論を唱えた。

 3Aをすっ飛ばし、2Aからメジャーに〝飛び級〟したデパウラは11試合の出場ながら打率3割2分3厘、1本塁打、7打点、OPS1・081を記録した。強打者の片りんを見せた一方で守備に課題を残し、技術の向上と場慣れが不可欠となっている。しかし、だからといって実績十分で計算も立つT・ヘルナンデスをチームから完全に排除することが〝正解〟なのか…というわけだ。

 米メディア「ドジャース・ネーション」はウー氏の主張に「ドジャースが彼に守備機会を与えず、成長を阻害するとは考えにくい」と一定の理解を示した。主力と若手の融合があって初めて勝利と育成が進められる。球団首脳も難しい判断を迫られそうだ。