なりふり構ってはいられない。ヤンキースに、ナショナルズのCJ・エイブラムス内野手(26)を獲得するため、4選手を放出する仰天トレード案が浮上。米ヤンキース専門メディア「ピンストライプ・ネーション」が3日(日本時間4日)に報じた。しかも、この俊足強打を誇るエイブラムスにはドジャースも絡む大型交換案が存在し、ニューヨークのライバル・メッツも含め、争奪戦の行方が注目される。

 エイブラムスは今季152試合で打率2割6分1厘、33本塁打、106打点、34盗塁。自身初の「30本塁打&30盗塁」を達成した。左打ちの破壊力と機動力は、ポストシーズンで打線の迫力不足を露呈したヤンキースにとって魅力的だ。

 今回の構想を打ち出したのは、米メディア「ファンサイデッド」のスティーブン・パレロ記者。交換要員はアンソニー・ボルピ内野手(25)と右腕エルマー・ロドリゲス、ローリー・フォックス、マック・ホイヤーの計4人だ。かつてNYで「プリンス」の異名を持ったデレク・ジーター氏の後継者と期待されたボルピは今季70試合で打率2割4分5厘、2本塁打と伸び悩んだ。将来を嘱望された遊撃手を見切り、投手の有望株まで投入する〝大手術〟となる。

 もっともエイブラムスにも遊撃守備への懸念があり、獲得すれば二塁に回し、有望株のジョージ・ロンバード・ジュニアを将来の遊撃手に据える青写真が描かれている。ナショナルズは放出を急いでいないとされ、交換条件のハードルも高い。

 一方、ドジャースには元GMのジム・ボウデン氏が以前、さらに大胆な「6対2」を提唱。エイブラムスとジェームズ・ウッド外野手をナショナルズから同時獲得し、見返りに先発のジャスティン・ロブレスキー、エメット・シーハン両投手、ホスウェイ・デパウラ外野手、アレックス・フリーランド内野手、マイク・シロタ外野手、ダルトン・ラッシング捕手を一気に大量放出するという内容だ。ボウデン氏自身も実現性の低さを認めた〝夢の取引〟ながら、球界をざわつかせた。

 資金力のあるメッツも移籍先候補に挙がるが、積極的な獲得交渉の裏付けはない。現段階ではいずれも構想止まり。それでも今オフ、エイブラムスという〝超大物〟を巡って大型トレード市場が一気に沸騰する可能性は否定できない。