今は〝祭り〟の前の静けさなのかもしれない。今オフ、ポスティングシステムでの米球界挑戦を表明した阪神・佐藤輝明内野手(27)、西武・平良海馬投手(26)、日本ハム・伊藤大海投手(29)の3人のNPBプレーヤーの〝11月〟が、がぜん注目されている。

 すでに手続きも終わり1日(日本時間2日)までにMLB機構に公示された。今後はMLB球団との交渉が可能になる。一方で今年に限れば、通常、45日間の交渉期限が、新労使協定(CBA)の話し合い決裂により、機構側が一切の契約業務を停止する「ロックアウト」が確実視されている。そのため交渉期限は12月1日(同2日)に前倒しされ3選手は11月いっぱいが移籍に向けた交渉期限となる。

 例年にない短期決戦の交渉で鍵を握るのが10~12日(同11~13日)にネバダ州ラスベガスで開催されるGM会議だ。各球団の編成幹部クラスや大物選手の代理人が一堂に集結。今年はこの会議で一気に移籍市場の交渉事が活発化すると見られている。

 実際に会議後、佐藤や平良など〝争奪戦〟となることが確実視される日本人プレーヤーは、どんなフェーズで新天地と「契約合意」を目指すことになるのか――。米球界関係者はこう説明する。

「GM会議後には2~3球団まで絞り込むと思う。3人とも近々、代理人とミーティングや球団施設の見学、住環境のチェックなどで渡米すると思うけど、今年は同時進行で球団との交渉もある。佐藤や平良は、日本でタイトルの表彰式とかあるけれど(出席は)微妙。代理人も11月の最終週は、本人に『米国内にいるように』って言うだろうし。契約球団とは条件面だけなく、メディカルチェックなどもパスしないといけないし、MLBの場合は契約合意したら、すぐ入団会見をするのが慣例。それらを11月中にやりきらないといけない慌ただしさが、今年はある」

 月内の〝契約合意〟へ、3人の決断は例年よりも〝前倒し〟で進むことは確実だ。