大物FAがひしめく今オフのMLB市場で、日本人選手が補強の切り札として脚光を浴びている。中でも阪神からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐藤輝明内野手(27)をめぐっては、名門同士の宿敵対決が勃発する可能性がありそうだ。
米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は3日(現地時間)、レッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏による全30球団の今冬の補強課題を特集。同氏が各球団のフロントに聞き取りを行い、日本人選手を補強候補とみる球団の顔ぶれを分析した。
まず佐藤だ。今季打率3割6厘、39本塁打、106打点で3冠王に輝いた左の大砲には複数の需要がある。レッドソックスは打線の強化を最優先課題に掲げ、三塁を守れる佐藤が補強ポイントに合致するとみている。ヤンキースについても、ボウデン氏は内野陣の再編に絡めて獲得を提言。打線の中軸を担う新たな強打者として期待を寄せる。右打ちの長距離砲を探すマリナーズも、左打ちの佐藤を候補の一人に挙げた。東西の人気球団が争奪戦を演じても不思議ではない。
一方、カブスからFAとなった鈴木誠也外野手(32)は、2日(同3日)に古巣からクオリファイング・オファー(QO)を提示されたが、他球団からも熱視線を浴びそうだ。今季26本塁打、86打点をマークした右の強打者に対し、外野強化が急務のオリオールズには適任と評価。フィリーズも最優先補強ポイントの外野で、鈴木とマリナーズからFAとなったランディ・アロザレーナを有力な選択肢に据える。打線の立て直しを図るブルージェイズも獲得に動くと予測され、マリナーズも候補に加わる。4球団の思惑が交錯する構図だ。
同じくカブスからFAとなった今永昇太投手(33)には、先発陣の強化を急ぐブレーブスが浮上した。今季11勝を挙げた左腕は、大物先発のトレード獲得が実現しない場合、マイケル・キングやソニー・グレイらと並んで獲得を検討する候補という。
12月1日(同2日)の労使協定失効とロックアウトの懸念が迫る中、日本人選手をめぐる争奪戦も時間との勝負になりそうだ。












