阪神・立石正広内野手(23)が3日に高知・安芸で行われた秋季キャンプの練習を体調不良のため欠席。復帰時期は未定で、この日は宿舎で休養することとなった。
指揮官就任当初から選手のコンディション維持に腐心してきた藤川監督からすれば「またかいな…」の感が強いだろう。主砲・佐藤がメジャー挑戦のため退団が決定的となっている中、後釜の正三塁手候補として本命視されているのがこの立石。主力不在の秋季キャンプでもう一度鍛え直し、来季への確かな足掛かりをつくらせる予定だっただけに、またもスケジュールが狂ってしまった格好だ。
昨秋のドラフト会議で3球団から1位指名され猛虎の一員となったプロスペクトだが、入団直後の1月に右脚の肉離れを訴え沖縄・宜野座での春季キャンプに出遅れ合流。球団関係者が「あの時期の立石の離脱が痛かった」と振り返った通り、長丁場のシーズンを戦う体をつくる上で重要な春の鍛錬が不十分に終わったことが、シーズン最終盤まで響いたとみる向きは多い。
3月に左手首関節炎、4月に右ハムストリングスの筋損傷に陥ったことで、一軍デビューは5月まで持ち越しとなった。同月22~24日の対巨人3連戦(東京ドーム)では3戦合計5打点と活躍して周囲に鮮烈な印象を与えたが、交流戦が始まると打撃成績は徐々に悪化。以降の大半は二軍暮らしが主となり、最終的な一軍成績は38試合出場で打率1割9分2厘、2本塁打、10打点という数字で終わった。
本来持つ能力が極めて高いことは自軍コーチ陣だけでなく、他球団関係者も含めた多くの人間が認めるところ。誤算と不運とタイミングの悪さに泣かされ続けたプロ1年目が終わる中、仕切り直しを期して秋季キャンプに臨んでいたにもかかわらず、またも落とし穴にハマってしまった格好だ。
それでも佐藤が抜けた後の猛虎再構築を担う最重要キーマンであることに変わりはない。だからこそ、プロ2年目を迎えるまでに残された時間を、これ以上無駄にするわけにはいかない。












