巨人・松井秀喜監督(52)が3日、秋季キャンプ第2クール初日を迎えた。

 松井監督は初めて、投手陣が練習しているジャイアンツタウンスタジアムに足を運び、練習を視察。杉内投手チーフコーチや内海投手コーチらと「話したいことがあった」とその意図を語っていた指揮官だったが、およそ1時間ほど滞在し、ジャイアンツ球場へと移動した。

 第1クールは「観察」を徹底していた松井監督だが、この日は野手4選手に直接指導。「選手それぞれに課題があると思うので、聞かれた時に納得してもらえる答えを用意したい」と口にした。

 この日、投手エリアではコーチやスタッフなどに声をかけ、情報収集を徹底。ジャイアンツ球場へ移動してからも、久保康生巡回投手コーチ(67)と20分以上話し込んでいた。

 久保コーチは、松井巨人の新体制に「新しい監督が来た時は選手にとってはチャンスだと思う。自分をいかにアピールして使ってもらえるような選手になっていくか。その競争が激しくなればチーム力が底上げされる」とさらなるチーム内競争の発展を願った。

 過去にロッキーズ・菅野や田中将を復活させただけではなく、今季はエース・戸郷の投球フォーム修正に尽力した同コーチ。巨人の投手陣を知り尽くしているといっても過言ではない〝名伯楽〟は、松井監督の現役時代から積み上げてきた〝打者心理〟が、Gの投手陣のスキル向上につながると期待している。

「(松井監督は)日本でもアメリカでも打ってきてるバッター。打者の目から投手を育ててもらうというのも、非常に大きな要素ではありますね」(久保コーチ)。

 ブルペンで投手は受ける捕手だけではなく、打席に立った野手に感想を聞くケースも多い。マウンド上で打者との心理戦を行う投手にとって、現役時代に日米野球を経験し、スラッガーとして活躍していた松井監督の助言は投球の引き出しを増やす絶好のチャンスだというワケだ。

 ここまで秋季キャンプでブルペン視察はないが、今後は指揮官自ら打席に立ち、投手陣の投球を見るケースもありそうだ。