ソフトバンク・山川穂高内野手(34)が来季の逆襲に向けて2つの〝大転換〟を掲げた。

 DeNAとの日本シリーズ第2戦(横浜)では起死回生の同点弾を放つなど、チームの2年連続日本一に貢献。だが、シーズン成績は58試合で打率1割7分8厘、11本塁打、28打点と、到底満足できるものではなかった。「余韻に浸るほど成績を残してないので」と、日本一翌日からすでに始動。巻き返しに意欲を燃やしている。

 そんな山川が今オフに図る〝大転換〟の1つ目が「バットを置くこと」だ。「2日以上バットを握らなかったことがない。どんな場所に行ってもバットは持っていっていた」と、これまではバットを振りながら自らの打撃の型を見つけ出してきた。だが、今オフは約1か月間、本格的なスイングを封印すると決心した。

 その理由は「思考の整理」。シーズン中は試合をこなしながら試行錯誤を繰り返したが、結局自らの型を決め切れなかった。「まず(自分の打撃を)整理しないと。今の段階でバットを触ってもうまくならない」。あえて時間を置いて打撃を捉え直し、来季への「基本方針」を定める考えだ。

 そして2つ目が「他人に頼ること」だ。これまでの山川の基本原則は「自力で追究」。自ら考えて独自の打撃理論を築き上げ、4度の本塁打王を獲得してきた。そこに対する自負もあるはずだが、今オフはそのこだわりも封印。外から新たな知識を取り入れる一環として、今井達也(アストロズ)や千賀滉大(メッツ)も師事するスポーツトレーナーの鴻江寿治氏から話を聞き「基本方針」固めの一助とする構えだ。来季は契約最終年で、11月には36歳。復活への強い思いが、大砲を新たな試みに導いた。

 ブレークを果たした正木など、巻き返しに向けてライバルは多い。「ちゃんと勝負できるような状態に持っていく。それだけじゃないですかね」。今オフの大転換は実るか。