異例の大改革は〝再建〟につながるのか。セ・リーグ連覇を果たした阪神は、26日に藤川球児監督(46)と2027年シーズンから新たに3年契約を締結したと発表した。29年までの長期政権が確実となり、首脳陣も大刷新。平田ファーム監督の一軍ヘッドコーチ就任など大胆な人事が進む中、現場で浮かび上がっていた課題は「一、二軍の連携不足」だった。
優勝チームとしては異例の内閣大改造だった。今季はリーグ連覇を果たしながらCSファイナルステージでDeNAに4連敗。日本一には届かず、藤本総合コーチ、小谷野打撃チーフコーチ、上本打撃コーチ、梵ファーム打撃コーチの4人が退任し、連覇を支えた主要メンバーが相次いでチームを去る事態となった。
その現場からは組織運営を巡る大きな課題も聞こえていた。その一つが一軍とファームの連携不足だ。球団関係者からは「一軍、二軍の昇降格の情報などが伝わってこないなど、連携不足を感じた。それが原因で選手への負担も少なからず増していた」との声も上がっていた。
実際、一軍に昇格しても試合に出場することなく突然降格となるケースもあり、選手からは「何で上げられて、落とされたのかも分からない…」と戸惑いの声も漏れていたという。
そんな中で断行されたのが今回の組織改革だ。新たに一軍ヘッドコーチに就任する平田氏は23、24年の岡田監督時代にもヘッドを務めるなどチーム事情に精通。藤川監督も「もともと就任した時に一番最初にご一緒にやりたいと。この方のお力を借りなければ、というのが平田さんでした」と全幅の信頼を置いている。
一方で一軍ヘッドを務めた和田氏がファーム監督に配置転換となり、野村コーチが作戦統括として一軍に復帰。昨季までヤクルトで一軍打撃コーチを務めた坪井コーチが加わるほか、的場、筒井和両コーチもファームに配置されるなど首脳陣の顔ぶれは大きく様変わりする。
指揮官は「(3年契約を踏まえた)首脳陣の構成。チームは常に新しいところをいきながら、プロであるレベルを引き上げ、いろんなところで創造していく」と新体制でも進化を追い求める姿勢を強調した。
球団初の3連覇を目指す藤川阪神。異例の大改革によって一、二軍の〝風通し〟は改善されるのか――。












