夢のメジャー挑戦は、時間との勝負にもなりそうだ。西武は30日、平良海馬投手(26)のポスティングシステムによる米球界移籍を容認。埼玉・所沢市の球団事務所で広池浩司球団本部長が報道陣に明らかにした。今オフ、同制度でメジャー移籍を目指すのは今季セ・リーグ三冠王に輝いた阪神・佐藤輝明内野手(27)に続く2人目となる。
ただし、待ち受けるのは異例の〝短期決戦〟だ。ポスティング申請期間は11月1日から12月15日まで。申請が受理され、MLB全30球団に公示された後、交渉期間は45日間となる。ところがMLBの現行労使協定は12月1日(日本時間2日)に失効。新協定で合意できず球団側がロックアウトに踏み切れば、メジャー契約を巡る交渉や契約締結は停止する見通しだ。
現に米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」も29日(同30日)付で、ロックアウトへの警戒感を伝えている。前回2021年末に労使協定が失効した際は移籍市場が凍結し、例年12月に開かれるウインターミーティングも中止となった。今オフも12月7~9日(同8~10日)に米カリフォルニア州サンディエゴで予定されている同会議の開催は不透明だ。
そこで2人の交渉を左右しかねないのが、11月10~12日(同11~13日)に米ネバダ州ラスベガスで開かれるGM会議。各球団のGMや編成幹部、代理人らが集う場で、例年は翌月の本格交渉に向けた下地づくりが進む。だが、今オフは事情が違う。MLBスカウトは「今オフに限れば、このGM会議の中身が移籍交渉においても、より大きな意味を持つことになる」と指摘する。
佐藤は「VCスポーツグループ」のショーン・ノバック氏、平良はスコット・ボラス氏が率いる「ボラス・コーポレーション」と代理人契約を結び、準備を進めている。ロックアウトの影が迫る中、両陣営にとって11月中の早期決着が理想となる。夢への扉を開くカギは、通常以上に慌ただしいストーブリーグの序盤にありそうだ。












