打線の奮闘を、強化された投手陣が勝利へ運ぶ――。トレード期限を終えたホワイトソックスに、ア・リーグ中地区を突っ走る態勢が整いつつある。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は4日(同5日)、期限後の先発ローテーションを特集した。

 ホワイトソックスは3日(同4日)終了時点で59勝52敗。2位ガーディアンズに3ゲーム差をつけ、中地区首位に立つ。再建途上とみられたチームが買い手に回り、投手陣へ勝負の一手を打った。

 象徴的なのが、1日(同2日)にマリナーズから獲得したルイス・カスティーヨ投手(33)だ。今季は20試合で3勝9敗、防御率5・06と本来の姿から遠いが、球宴選出3度の実績派。ポストシーズンでも通算防御率2・25を残し、若い陣容に経験を加えられる。加入によってフェデを救援へ回せるため、先発とブルペンを同時に厚くできた点も大きい。

ホワイトソックスがマリナーズから獲得した右腕カスティーヨ(ロイター)
ホワイトソックスがマリナーズから獲得した右腕カスティーヨ(ロイター)

 その先発陣の軸を担うのがバークだ。直近7試合で43回1/3を投げ、防御率1・45、59奪三振。課題だった制球を改善し、記事はシーズン途中でエースへ変貌したと高く評価した。カスティーヨが復調すれば、バークとの二枚看板は10月でも計算できる。

 マーティンは6月10日(同11日)時点の防御率2・41から直近15先発で同4・39まで悪化したが、序盤の安定感を取り戻せば戦力になる。ケイも直近7先発で防御率3・48。2日(同3日)のレイズ戦では6回1/3を無失点に抑えた。ノア・シュルツ投手(22)も控え、故障や不振への備えもある。

 この整備は、村上宗隆内野手(26)にとっても追い風だ。3日(同4日)終了時点で打率2割4分4厘、24本塁打、51打点。メジャー1年目から中軸として首位争いを支える。投手陣がリードを守れなければ、村上の一発も白星には結びつかない。カスティーヨ加入とフェデの配置転換は、その奮闘を勝利へ直結させる補強と言える。

「ON SI」は、期限前にもう一歩動ければ理想的だったとの余地も残した。それでもバーク、カスティーヨ、マーティン、ケイに若いシュルツ、救援へ回るフェデまでそろった布陣は厚い。村上ら打線の得点を守り切れば、ホワイトソックスが中地区で抜け出し、10月へ突入するシナリオは現実味を増す。