真夏の正念場は、そのまま来季を懸けた「生存競争」の号砲となる。セ2位の巨人は4日から、敵地・マツダスタジアムで広島3連戦に臨む。後半戦最初のカードとなった7月31日からのDeNA戦は1勝2敗。負け越し発進となった上、8月は屋外球場での4カードが待ち受けており、東京ドームを本拠地とするチームにとって試練の1か月となる。

 橋上秀樹監督代行(60)は「今月は環境的にタイトなものがある。コンディションを見極めながら、支配下70人、全部を戦力として使えるように準備しておきたい」と明言。選手を積極的に入れ替えながら、酷暑を乗り切る構えを示した。

 巨人は今季、育成選手8人を支配下へ昇格させ、一時は登録上限の70人に到達した。その後、7月29日に若林の西武への金銭トレードが決まり、1枠が空いたが、同31日に育成の鈴木と支配下契約。昨オフに育成再契約となった鈴木の支配下復帰で、支配下70人枠は再び完全に埋まった。

 これで今季中の支配下昇格を目指してきた「ヤングG」の争いはひと区切りとなった。だが、本当のサバイバルは今オフに待っている。巨人は例年、ドラフト指名や戦力補強を見据え、戦力外や育成再契約などで13~14人前後を整理。今季は支配下63人で開幕したように、シーズン中の補強枠まで確保するとなれば、対象者がさらに増える可能性もある。

 チーム関係者も「今季は多くの育成選手が支配下に昇格したけど、だからといって来年も同じ番号のユニホームを着られるとは限らない。他の選手にしても、後半戦の結果次第では容赦なくふるいにかけられるのが巨人だ」と断言する。

 直近2年は積極補強を進めているだけに、当落線上の選手に安息の時はない。橋上監督代行が掲げた「70人総動員」は、夏場を乗り切る策であると同時に、来季の居場所を懸けた最終試験にもなりそうだ。