巨人が2日のDeNA戦(東京ドーム)に1―2で逆転負けし、2連敗で6カードぶりの負け越しを喫した。

 先発した小笠原慎之介投手(28)は投打に奮闘したが、打線の援護に恵まれなかった。投げては7回2失点の好投で先発の役割を果たし、打っても3回に右前打、5回には右越えの三塁打を放つなど野手顔負けの活躍を見せた。しかし、3回に1点を先制してもらった後は無得点で橋上監督代行も「援護できていれば本来は勝ちがつくような投球内容でしたから、申し訳なかったなと思います」と謝罪を口にした。

 日本球界に復帰し、3試合に先発した小笠原は1勝2敗ながら防御率1.35と安定感は抜群。試合をつくる投球だけでなく、言動からのぞかせる〝エースの矜持〟も新天地で高い評価を得ている。

 チーム関係者は「中日では若くしてエースを張っていた男だし、好投のその先を常に見据えているクレバーな選手。彼の立ち振る舞いは優勝争いをする今のチームにとってかなり刺激になっていると思うよ」とうなった。

 というのも、小笠原はこの日の試合後に「悔しいというより、2点も取られて本当に申し訳ないっていう気持ちが一番。僕が投げて連敗しているので何とか次は勝ってチームに貢献したいなと思います」と謝罪。それだけでなく、前回登板した7月26日の阪神戦(甲子園)も7回1失点と好投しながら黒星を喫し「野球は勝ち負けがすべて。僕に負けがついているということは、あの一球(決勝弾)、僕に責任が全部ある」と敗戦の責を一身に背負う言葉を残していたからだ。

 なかなか勝ち星に恵まれない小笠原だが、先発ローテの一角として文句なしの活躍ぶり。かつて竜を背負った男が、今度は橋上巨人をけん引していく。