新日本プロレス15日名古屋大会でIWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀(45)に挑戦する永田裕志(56)が、衝撃の新事実を明かした。IWGP世界王座挑戦権がかかった「NEW JAPAN CUP(NJC)」期間中の王座戦に賛否が分かれる中、永田は内藤哲也からの糾弾に反論。昨年7月に就任が発表されたIWGP実行委員を退任していたことを明かした上で、悲願の団体最高峰王座返り咲きを誓った。

 永田は2月大阪大会でIWGP世界王者となった後藤に対して挑戦表明。6日の大田区大会で後藤が棚橋弘至を相手にV1に成功すると次期挑戦者に指名され、2011年12月以来実に13年3か月ぶりの団体最高峰王座挑戦が決定した。

 IWGP世界王座をレスラー人生の悲願としてきた永田にようやくチャンスが巡ってきた格好だが、同王座挑戦権がかかったトーナメント期間中の王座戦は議論を呼んでいる。NJCに出場している内藤からも不満の声が上がった。これに永田は「それは会社が決めたことで、俺は後藤に挑戦を受けてくれと言っただけ。そもそも内藤が急に弱体化したことで、この混沌とした時代になったんじゃないかと。内藤1強でもうひと踏ん張りすれば、また新世代がより伸びやすい状況だったんじゃないかと思いますよ。俺に皮肉言ってる場合じゃねえだろって」と反撃した。

 内藤からは昨年7月に就任が発表されたIWGP実行委員としての見解も問われた。確かに一見すると〝職権乱用〟とも思われかねないが、永田は衝撃の事実を明かす。「あれはもともと(今年1月で)新日本との選手契約が終わるってことで、会社に残すために(棚橋弘至)社長が付けてくれたポスト。契約続行となった上では、俺は退いてるんだよ」。満了するはずだった選手契約が急転直下の延長となった段階で、実行委員は退任していたという。そのため現在は一レスラーとしてのエゴを貫ける環境にあるというわけだ。

 後藤も棚橋も今年に入ってのIWGP世界王座挑戦を「ラストチャンス」と位置づけていた。2人よりもさらに上の世代にあたる永田は「ラストチャンスじゃない。(ベルトを)取ってラストダンスだよ」とニヤリ。「うちのオーナーは『40半ば過ぎの疲れたお父さんに、子どもたちはヒーロー像を見れない』なんて言ってたけど、後藤は見事にヒーローになったじゃない。今の社会で40代、50代の人間が上からも下からも突かれる中、そういう苦しんでいる人たちに『やればできる』と夢を与えるのが俺の役目だよ」と誓ったミスターが、今度こそ天下をつかむために大一番に向かう。