新日本プロレスがよもやのアクシデントに見舞われた。試合前にリングの鉄柱が折れて設営不能となったため、7日の後楽園大会が当日に中止。棚橋弘至社長(48)を中心としたイベントを急きょ開催し会場に訪れたファンを喜ばせた。何とも珍しい〝事件〟の舞台裏とは――。

 本来であればこの日はトーナメント「NEW JAPAN CUP(NJC)」開幕戦が行われる予定だった。しかし想定外のアクシデントで試合開始予定時間直前に大会が中止に。チケットは払い戻しとなり、会場に訪れたファンのために選手の写真撮影会やトークショーが行われた。

ギニュー特戦隊のポーズを決める「ユナイテッド・エンパイア」
ギニュー特戦隊のポーズを決める「ユナイテッド・エンパイア

 イベント後に取材に応じた棚橋は「リングを組んでロープの張り具合を確認するために若手がロープワークをするんですけど、その衝撃で『バキン』と。金属疲労なのかロープを締めすぎたのか原因はいろいろあると考えられる」と説明。ある意味で貴重な機会に立ち会ったファンからは拍手と歓声が起きていたが「やはりプロレスを見て楽しんでいただくのが本来の形。それでも温かく理解して対応していただいたファンの皆様には、これまで以上にものすごい試合をして楽しんでいただけるように努力していきます」と神妙な面持ちだった。

 とはいえ試合中に鉄柱が折れなかったのは不幸中の幸いだった。菅林直樹会長によれば新日本は9日に16時試合開始の兵庫・尼崎大会を控えており、普段使っているリングは先に現地に移動。鉄柱が折れてしまったのは業者から借りたリングだった。

「このリングも定期的に借りているので安心していたのですが…。実はいま新しいリングを発注していて、あとは引き渡しを待つだけのものがあるんです。もしもの時も(自前のリングで)替えられるようになるはずでした」。万全の体勢を整えている矢先の出来事だったといい、同じ事態は二度と起こさないことを誓った。

 なお8日の後楽園大会は別のリングを用意して開催する。7日大会で行われるはずだったNJC1回戦の2試合は8日大会にスライドされ、カードが一部変更される。