阪神は19日のCSファイナルステージ第2戦・広島戦(甲子園)に2―1で劇勝。アドバンテージを含め対戦成績を3勝0敗とし、9年ぶりとなる日本シリーズ進出へ王手をかけた。
先発・伊藤将が粘りの投球で7回を3安打1失点にまとめると、1―1の9回二死満塁で木浪が右前へのサヨナラ適時安打。スコア以上に強さを感じさせるゲーム運びで、新井鯉をこの夜も退けた。
虎の強さの根源は、やはり盤石の陣容を誇る中継ぎ陣の存在があってこそだ。2回に1―1の同点に追いついて以降、スコアボードには最終回まで0が並び続けるジリジリとした試合展開だったが、阪神からすれば12回を戦い引き分けに終わればCS突破へ王手がかかる有利な状況。岡田彰布監督(65)は9回のサヨナラ機でも「打つ打たんとかは考えてなかった。そんなん一喜一憂してたらもたんからな。もう10回表のことしか考えてなかった。桐敷をノイジーのところにいれて2イニング行かそうかなとか、そんなことしか考えていなかった」と振り返る。
棋士・岡田監督は球場全体がサヨナラ勝利への期待に熱狂する中、ひとり無限に分岐する棋譜の森の中に分け入り〝勝利への逆算〟を冷静にシミュレートしていた。自慢の中継ぎ陣を的確に運用すれば実質的な勝利を拾うことができる――。安定感際立つ指揮官のタクトは、質量豊富なブルペン陣の存在があってこそ重厚さを増す。
4―1、2―1と2試合連続でロースコアの接戦をもぎとった。岡田監督は「まあ、昨日もきょうも1点に抑えているからやろな。ピッチャーが頑張っているからやで。そら打つ方が打たんけど、ピッチャーがそないして最少失点に抑えているからや」と〝縁の下の力持ち〟である石井、島本、ブルワー、岩崎らブルペン陣をたたえ会見を切り上げた。












