CSファイナルステージは18日にセ、パともに開幕する。セ・リーグでは18年ぶりの優勝を果たした岡田彰布監督(65)率いる阪神は、2位・広島を本拠地・甲子園球場で迎え撃つ。1985年以来、実に38年ぶりの日本一に向けて負けられない戦いが始まるとともに、来季以降の「黄金時代」を築けるかどうかの試金石としても位置づけられている。
決戦の舞台となる甲子園で17日、約2時間の全体練習を行った王者に焦りはまったくなかった。
岡田監督は練習前のミーティングで選手に告げたのは「普通にやれ」とのいつものフレーズ。それどころか、広島・新井監督がこの日発した「めちゃくちゃやろうかな」との揺さぶりにも聞こえる〝予告〟を逆手に取り「ミーティングでもみんなに言うたよ。高校野球みたいなことやってくるんやろ。金属バット持ってくるんちゃう?」と笑い飛ばす余裕ぶりだった。
シーズンでは広島に11・5ゲーム差をつけてのぶっちぎりV。ナインへの信頼は揺るぎなく、その強さは他のセ5球団も認めるところだ。あるセの編成担当者も「正直、編成面から見ても(阪神は)理想的で勝つべくして勝った印象。先発も野手のレギュラーもほとんどが20代。今年だけじゃなく、しばらく阪神の時代が来てもおかしくないくらい、主力の年齢構成もバランスがいい」と、うらやむ声すら上がる。
球団としても今季の優勝を契機に、来季以降に向けて「黄金時代」を築きたいところだろう。そんな未来を描けるかどうかを占う上で前出の関係者が着目するのは、短期決戦の経験が少ない若虎戦士が、今回のポストシーズンで躍動できるかという点だった。
「去年までセ・リーグを2連覇したヤクルトなら奥川、高橋がエース級の働きをして、パ・リーグを3連覇したオリックスなら紅林、宮城とか。みんな20代前半でCSや日本シリーズを経験して、しかもそこで活躍する。シーズンとは違う特殊な舞台で中心的な働きをすれば当然、チーム的にも活気づく。ここ数年、そういった選手は球界を代表する選手にまで上りつめていく傾向がある。少し前の広島が3連覇した時の鈴木誠(現カブス)なんかもそうだった」
そうした候補に当てはまるのは、18日に先発する村上やドラフト1位・森下らか――。若虎たちが大暴れをみせれば、ますます未来は明るいものとなりそうだが、どうなるか。












