ヤンキースの正捕手が悪戦苦闘している。
2020年のドラフト1位でメジャー4年目を迎えたオースティン・ウェルズ(27)は3月に開催されたWBCでドミニカ共和国代表に選出された扇の要。しかし、今季はここまで64試合に出場して打率1割5分3厘、6本塁打、12打点、OPS.504、得点圏打率0割9分1厘と極度の不振に陥っている。
ウェルズの成績についてスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のクリス・キルシュナー記者は「過去100年の間に、1シーズンで200打席以上に立った選手は2万6349人いる。オースティン・ウェルズは現在、wRC+が33という数字で、過去100年間における打者のワースト100シーズンの一つを記録している」と指摘。首位のレイズに4ゲーム差をつけられているチーム状況も重なり、ウェルズは批判の対象となっている。
そんな悩める正捕手に温かい言葉を贈ったのは前監督のジョー・ジラルディ氏(61)だ。17年まで10季指揮を執り、ワールドシリーズ制覇1回、球団の歴代監督で6位となる通算910勝をマークした名将はスポーツ専門局「ESPNニューヨーク」のインタビューでウェルズについて言及。
「もし仮にシーズンの残りで打率2割3分や2割2分を記録し、何本か本塁打を放って打点も稼げたとしたら、最初の3か月半の成績なんて誰が気にするだろうか? それが彼へのメッセージだ。過去のことは忘れろ、ということだ。シーズンが終わった時、通算の数字は理想的なものにはなっていないかもしれない。だが、最後の2か月半の成績次第では、極めて価値のある選手になれるんだ」とエールを送った。
ウェルズは4―2で勝利した11日(日本時間12日)の敵地ナショナルズ戦ではスタメンマスクをアリ・サンチェスに譲り、途中出場も2打数無安打。苦悩が続く背番号28に名将のメッセージは届くのか。












