日本ゴルフツアー機構(JGTO)は6日、先月30日に行われた「日本ツアー選手権森ビル杯」のプロアマで招待客に対し、不適切な対応があったとして、片山晋呉(45=イーグルポイントGC)への制裁を検討していると発表した。賞金王5度、永久シード選手でもある国内ツアーの顔に一体、何があったのか?
プロアマは大会スポンサーが関係者を招いて開かれるもので、多くの大会で開幕前日に行われている。試合直前とはいえ、選手はゲストを接待する立場。「同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をしてはならないこと」と準則にもある。
しかも、今回は不愉快な思いをしたゲストがJGTOに対してクレームを入れただけではなく、プレー続行を断念するという異常事態。ツアー関係者によれば、問題があった当日「JGTOの青木功会長(75)、選手会長の石川遼(26=CASIO)がゲストに直接謝罪した」という。
すでに片山を含め、関係者からの聞き取りを終えているが、加えて中央大学教授で弁護士の野村修也理事(56)と外部の弁護士からなる調査委員会を設置。問題の経緯だけではなく、JGTOの事前事後の対応についても問題点を調査し、その結果を2週間以内に公表するとしている。片山の処分については、6月中に懲戒・制裁委員会を開いて検討する。
今回は迅速な対応となったが、一部の選手がプロアマで接待よりも、自身の練習を優先するケースがあることは以前から問題視されていた。ツアー関係者の間では片山もその一人と認識されている。
今回の件も一部報道では、前の組の進行が遅れていることを理由に片山が次のホールに向かわずにパットの練習を続けていたことが発端。招待客は片山に同行を促したが断られたことで激怒し、わずか1ホールでプレーをやめて引き揚げてしまったという。同様のケースが過去にもあったとみられ、選手からは「今回処分されたとして、初めてだとしたら、そのほうが意外」という声も出ている。
男子ゴルフ界は長年のスポンサー離れによる試合数減が深刻。華やかな女子ツアー、ゲストと世代が近いことが多いシニアツアーに比べ、プロアマの満足度が低いことがその一因とされてきた。
青木会長は一昨年の就任以来、選手とゲストの円滑なコミュニケーションを図るため、同じティーグラウンドを使用するなど、プロアマの充実に取り組んできた。今回はそれに完全に逆行するトラブルだけに、今後のツアー全体への影響もゼロではなさそうだ。












