リーグVの先にも、鷹の〝圧倒劇〟が待ち構えるか。ソフトバンクは15日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に5―3で逃げ切った。先発モイネロが6回3安打2失点(自責1)と試合をつくると、5回には柳田が17号3ラン。最後は守護神・杉山が三者凡退で締めた。

 今季最長に並ぶ2度目の7連勝で、貯金は今季最多の「37」。優勝へのマジックナンバーは「3」と大詰めに入り、最短で17日にも福岡移転後初となるリーグ3連覇が決まる。先週の6連戦突入時には「14」だったマジックを一気に11も減らした。まさに〝Vブースト〟がかかった状態だ。

 その一方で、今季から導入されたクライマックスシリーズ(CS)の〝新制度〟適用も現実味を帯びてきた。この日、2位・西武は打線が沈黙し、楽天に0―1で零封負け。パ防御率トップの平良が7回3安打10奪三振1失点と力投しただけに、痛恨の黒星となった。引き分けを挟んで3連敗となり、首位ソフトバンクとの差は今季最大の9・5ゲーム。3位・日本ハムもロッテに6―7で敗れ、11ゲーム差に広がった。

 NPBは今季からCSファイナルステージの方式を一部変更。1位球団とファーストステージ勝者のレギュラーシーズンのゲーム差が10以上なら、1位球団へのアドバンテージは従来の1勝から2勝となり、7試合制で先に5勝した球団が日本シリーズへ進出する。ホークスがVロードを突っ走る一方、追う2、3位は足踏み。鷹はリーグVの先まで着々と優位な足場を築きつつある。

 それでも小久保裕紀監督(54)は「そこよりまずマジック0にすることじゃないですか。その後どうするか。まずマジック0にするために、というところしか考えていない」と足元を見つめる。数々のヤマ場をくぐってきた指揮官に浮ついた様子はない。

 シーズン最終盤で真価を発揮するホークス。リーグ3連覇とともに、その先の〝圧倒〟にも注目が集まる。