首位を追うはずが、秋に強いベイスターズを目覚めさせる〝モチベーター〟になってしまった。リーグ2位の巨人は15日のDeNA戦(横浜)に2―13で惨敗し、同一カード3連敗。首位・阪神も敗れたためゲーム差は0・5のままだが、絶好の首位奪取チャンスをまたも逃した。

 今季6勝目を懸けて先発した戸郷が序盤で崩れた。1―0の初回、牧に同点ソロを浴びると、失策も絡んで打者一巡の猛攻を受け4失点。2回には佐野の3ラン、筒香、蝦名のソロを浴び、今季ワーストの2回9失点(自責5)で屈辱のKO降板となった。打線も東の前に2得点止まり。延長12回の末に失策でサヨナラ負けした前夜に続き、この日も3失策と守備が乱れた。

 橋上監督代行は「歯車がかみ合わず、こちらはゲームをコントロールできなかった。勝ちを見いだせなかったことは申し訳なく思います」と3連戦を総括した。

 痛いのは3敗だけではない。阪神が7連敗と首位奪取の扉を開け続ける中で勝ち切れず、CSファーストステージで再戦する可能性が高いDeNAを自ら勢いづかせる〝逆アシスト〟まで演じてしまった。

 チーム関係者は「DeNAはシーズン終盤に非常に強い。データを駆使した対策力も厄介」と警戒する。巨人は8月20日時点で対DeNA12勝7敗と大きく勝ち越していたが、その後は1勝4敗。15日終了時点で13勝11敗まで詰め寄られた。一方のDeNAは破竹の今季初7連勝で貯金1。4位・ヤクルトに8ゲーム差をつけて3位を固め、CS進出も目前だ。

 前出関係者も「巨人に苦手意識はなくても、DeNAには『巨人には勝てる』という感覚が芽生えたはず。一昨年に下克上(で日本一)を果たした時のように、CSへ向けて勢いを増しているのは非常に嫌な材料」と危機感を募らせる。

 今季のDeNA戦は残り1試合。0・5差の阪神を追い抜くことが最大目標だが10月を見据えても、このまま〝最高のモチベーター〟役で終わるわけにはいかない。最後の直接対決は、CSへの流れを断ち切る意味でも必勝の一戦となる。