ドジャースのブルペンが大混乱だ。14日(日本時間15日)に敵地でのレッズ戦に4―1で勝利し、14年連続となるポストシーズン(PS)進出を決めた。一方で地区首位の独走を支えてきた救援陣に陰りが見え、デーブ・ロバーツ監督(54)の決断が注目されている。

 PSがおよそ2週間後に迫る中、リリーフ陣が非常事態に見舞われた。61試合に登板して防御率2・85、11ホールド、2セーブとフル回転してきたエンリケスがこの日の試合前に腰痛で15日間の負傷者リスト入り。代わってミラーが今季2度目の昇格となったが、ここまで結果を残して信頼を寄せられていた剛腕の離脱は痛手だ。

 こうなると、短期決戦を勝ち抜く上でますます求められるのは実績ある戦力。ドジャースでは昨季不安定だった試合終盤のブルペンを落ち着かせるため、エドウィン・ディアス投手(32)を3年総額6900万ドル(約108億円=契約時)で獲得した。しかし、期待された1年目は4月に右ヒジの関節遊離体の除去手術を受けて約3か月、8月中旬からは首の炎症で2度目の離脱中。前日13日(同14日)には3Aで4度目のリハビリ登板に臨んだが、奪ったアウトは2つだけで1イニングももたない2安打、3四球、5失点の惨劇で、計3回1/3で防御率15・60と期待とかけ離れた炎上ぶりとなっている。

 もちろん、メジャーでの実戦とリハビリ登板では状況が全く異なる。とはいえ、不安の方が上回ることは否めず、地元紙「カリフォルニア・ポスト」は「ドジャースは今ごろにはディアスが負傷者リストから復帰していることを期待していた。しかし、不振が続いているためPSのロースター入りが危ぶまれている」と報道。「彼はもっと良いピッチングをしなければならない」とのロバーツ監督の言葉とともに、16日(同17日)にマイナーで再度リハビリ登板させることを伝えた。

 そこへエンリケスの離脱だ。補強の目玉選手の一人だったディアスがPSのロースターから外される可能性について、ロバーツ監督は「繰り返しになるが、我々が彼に賭けるには何らかの根拠や判断材料が必要だ」と前置きしながらも「パフォーマンスや才能といったあらゆる面で最高の投手たちを起用しなければならない。だから、彼も(メンバーに)入るだろう」と否定しなかった。

 この発言に同紙は「ブルペンの問題が山積みであるにもかかわらず、ロバーツ監督はPSのロースター入りの可能性について問われ、不吉な答えを返した」。ディアスのロースター入り〝ありき〟で動くのではないかとの疑念を隠そうとしなかった。

 16試合の登板にとどまるディアスは防御率11・85と精彩を欠き、11度のセーブ機会で成功したのは7度。すでに地元からの信用が失墜している守護神は救世主となれるのか――。