虎キラーの一撃だけでは、猛虎の勢いは止められない――。巨人は12日の阪神戦(東京ドーム)に1―5で敗れて2連敗。2夜連続の完敗で首位・阪神とのゲーム差は2に広がった。

 先発の井上は初回、佐藤に先制適時打、大山に犠飛を浴びて2失点。3回には森下、佐藤に2者連続本塁打を許し、序盤で4点を追う展開となった。打線も高橋を攻略できず、6回にボビー・ダルベック内野手(31)が20号ソロによる1点止まり。満員の東京ドームにG党のため息が広がった。

 猛虎の主軸を止められず、橋上秀樹監督代行(60)も「もちろん、対策を練りながら細心の注意を払って入るんですけれども、なかなか結果としてね…。やっぱり気持ちよく本塁打を打たせてしまうとなかなか難しいですよね」と頭を悩ませた。

 浮かび上がるのが、虎キラーに続く「5番問題」だ。ダルベックは2戦連発で、今季の阪神戦は9本塁打。エース格を相手にしても好相性は際立つが、一人の力だけで宿敵を押し切れるほど甘くはない。

 初回も泉口の二塁打で二死二塁とし、ダルベックを迎えると相手バッテリーは勝負を避ける形で四球。二死一、二塁で続いた石塚は空振り三振に倒れ、好機を逃した。チーム関係者は「昨日、今日で阪神の『個の力』をまざまざと見せつけられたような感じ。ダルベックはさすがの活躍だけど、泉口―ダルベックに続く5番打者がしっかりハマらないと得点はなかなか難しい」と課題を指摘した。

 さらに前出関係者は大城卓について「現状は大城が5番に入るのが理想だけど、バッテリーの兼ね合いで毎試合同じ打線を組めるわけではない。そこに割って入る選手が出てきてほしい」と明かした。11日は岸田、この日は石塚が5番に入った。石塚は高橋から右前打を放つなど気を吐いたが、残りシーズンで橋上監督代行がどんな答えを導き出すのか――。