巨人が6日の広島戦(マツダ)に11―7で勝利し連勝。知念大成外野手(26)が2試合連続で適時打を放ち勝利に貢献した。

 苦労人が真夏の広島で躍動した。前日の同カードでは先制適時打を含む3打数2安打1打点とスタメン起用に応えた知念。この日も「7番・右翼」で連日の先発起用となると、7回に代打・ダルベックの一打で7―6と逆転に成功し、なおも二死一、三塁のチャンスで迎えた4打席。益田が投じた2球目を鮮やかにセンター前にはじき返した。両軍合計31安打と〝超乱打戦〟の試合展開となった中で貴重な追加点を奪った。

 2夜連続で快音を響かせた知念だが「(適時打を放ったのは)もう勝ち越しした後だったので。もっと競ってる場面で打てたらいいのかなと思います」と悔しさをにじませると「今日も途中で代わったので。まだ最後まで出られるような信頼というのはもらえてない。ちょっとずつ結果を残しながら最後までフルで出られるような選手を目指していきたい」とさらなる活躍を誓った。

 悔しさもバットに込めて、日々鍛錬を重ねている。それは4―5で敗れた7月14日のヤクルト戦(神宮)でのこと。0―3で迎えた7回一死二、三塁から代打・坂本が劇的な一時同点3ランを放ち、チームには〝押せ押せムード〟が漂う中、続いて代打で打席に入った知念はわずか3球で空振り三振に倒れた。

 結果的には救援陣が再びリードを奪われて試合を落としたものの、追い風吹く中で凡退に終わった知念の悔しさたるや――。試合後には居残りで練習を行うと、選手、首脳陣、スタッフらの大半が帰路につく中、試合終了から約1時間半が経過するまでバットを振り続けた。練習を終え、バットを担ぎ熱帯夜の神宮球場を後にするその巨体には大粒の汗が浮いて見えた。

 チーム関係者も「知念は『ガムシャラ』という言葉が一番似合う男。死に物狂いで努力し続けてきたからこそ今の知念があるんだろう」と評すほどの努力人。これまでも幾度も悔しさを味わってきたであろう遅咲きのルーキーは、持ち前の突破力で正念場の8月を突き進んでいく。