ドジャースが昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いた最強左腕タリク・スクバル投手(29)をトレードで獲得したことを受け、デーブ・ロバーツ監督は2日(日本時間3日)の本拠地でのレッドソックス戦前の会見で「私がこれまで見てきた中では、最高のローテーションだと思う」と〝エース〟が並ぶ先発陣がさらに強化されたことに興奮を隠さなかった。

 指揮官は朗報から一夜明けた心境を「エネルギーや興奮、高揚感を感じる。今年はある意味、『スクバルか、それ以外は何もない』という状況だった」と説明。「今回の補強で明らかに大幅な戦力アップができた一方、今いる選手はそのまま残り、それぞれの役割も変わらない。私たちは本当にエキサイトしている」と声を弾ませた。

 アンドリュー・フリードマン編成本部長は「優勝の可能性を大きく変えられるスター級の選手が獲得可能になった時こそ、私たちが積極的に動く場面だ」と電撃補強に踏み切った理由を説明。7月31日(同1日)にタイガースとの交渉を始め、2日でトレード成立にこぎ着けたという。

 昨年のプレーオフで力投したスクバルについて、「彼が見せたエネルギーと圧倒的な投球には、畏敬の念さえ覚えた。今度はそれをドジャーブルーのユニホーム姿で見られるのが待ち切れない」と期待を膨らませた。

 一方、これほど強力な先発陣を手にしても、左ヒザの炎症で登板を回避している大谷翔平投手の投手復帰を巡る球団の方針に変更はない。

 ロバーツ監督は「ショウヘイについては、今も投球量を増やしていく方針に変わりはない。今回の加入による影響はまったくない」と断言。「彼をゆっくり、計画的にビルドアップさせるプランがあり、それは今回のトレードが成立してもしなくても同じだった。ショウヘイに関しては、これまでのプランをそのまま進めていく」と説明し、3日(同4日)から始まる敵地でのカブスとの3連戦中にキャッチボールを再開する見通しも明かした。

 フリードマン編成本部長も「『どちらかに賭けろ』と言われれば、彼が投手として復帰する方に、私は非常に自信を持って賭ける」と断言。「私たちが考えているのは、10月に最も強い26人のロースターをつくり、ワールドシリーズ制覇に必要な11勝を挙げる可能性を最大限に高めることだ」とポストシーズンを見据えた動きであること強調した。

 スクバルは4日(同5日)の敵地カブス戦で、ドジャース移籍後初登板に臨む予定だ。