米国・WWEで今年1月に引退した〝フェノメナール〟AJスタイルズ(49)が、日本の団体について注目発言を放ち話題になっている。
1月のPLE「ロイヤルランブル」で〝皇帝〟グンターに敗れてリングを去り、4月にはWWE殿堂入りを果たした。デビューから28年の長きにわたってプロレス界をけん引してきたレジェンドは現在、WWEに在籍したまま人材発掘の仕事に携わる。一方で業界に向けて積極的に意見を発信してきたが、今回ポッドキャスト番組「フェノメナリー・レトロ」に出演して語った内容はインパクトがあった。
WWEは昨年4月にルチャ・リブレ団体のメキシコ・AAAを買収した。WWE傘下となったAAAはジ・アンダーテイカーことマーク・キャラウェイ氏を総合プロデューサーに据え、ルチャとアメリカンプロレスを融合させて大成功を収めている。主力のエル・グランデ・アメリカーノはサッカーW杯メキシコ戦の中継で、観客席で応援する姿が何度も映し出され、現在の人気を証明した。
AJはそうしたメキシコの成功例を挙げながら、「日本でも何かやってほしいな。WWEがAAAのような形で、日本に進出する方法を見つけてくれたら最高だ。彼らがやっていることを変えるわけじゃない。文化を変えようとするわけでもない。ただ、そこに自分たちの色を加えるだけなんだよ」と話す。その上で「日本人選手がWWEに来るのではなく、WWEが日本の団体を買収するんだ」と踏み込んだ。
なぜ、そう願うのか。「WWEの助けがあれば、日本のプロレスはかつての栄光を取り戻せると思う。東京ドームで試合が行われるような状況に戻ってほしい」と、日本プロレス界を活性化させるためだという。さらに「日本で『レッスルマニア』のようなイベントを開催するということではない。1990年代初頭だったか、あの頃のように、団体が東京ドームを満員にするような状態に戻ることを言っているんだ。まあ、それは選手次第だけどね」と述べた。
90年代は各団体が東京ドームでビッグイベントを開催。新日本プロレスを筆頭に全日本プロレス、SWS、藤原組、全日本女子プロレスが進出したが、WWEの手が加われば東京ドーム規模のイベントが常時開催できるような活況に戻せると、AJは主張する。
もちろんこれはAJの私見にすぎない。ただ、日本のプロレス界をよく知るレジェンドだけに、海外プロレスメディアはこの発言を一斉に取り上げた。こうした情報はこれまでも水面下で何度も流れてはいたが、実現には至っていない。果たしてAJ発言の真意はどこにあるのか。












