阪神は21日のDeNA戦(横浜)に2―1で競り勝って3連勝。先発・高橋遥人投手(30)が5安打1失点の内容でベイ打線を相手に完投し、ハーラートップを独走する無傷の9勝目を挙げた。
「高橋にしか取れないゲームでした。素晴らしかった」。僅差のゲームを勝ち切った直後の藤川監督の短いコメントに、左腕への信頼が凝縮されていた。打者33人を相手に四死球はわずかに1と、制球力はこの日も抜群。味方の拙守に足を引っ張られる場面もあったが、失点を最少にとどめるピッチングには圧倒的なエースとしての風格すら漂う。
今季11試合目の先発登板にして早くも5つめの完投勝利。開幕から無傷の9連勝は球団としては1964年のバッキー、85年の中田良弘以来となる3人目の快挙だ。指揮官も「中田さんは僕も若い頃からお世話になっている方。偉大な中田さんの名前がこういう形で出てくることも一人の後輩としてうれしい。高橋のすごさと中田さんのすごさが、こういう形でリンクして周りの方にも思い出してもらえる」と目を細める。
殊勲の左腕は「長いイニングを投げ切れて、めっちゃうれしいです。走者を背負っても自分なりに粘れた」とお立ち台で笑顔。この直後、監督の囲み取材を待つ報道陣の輪の中に、自分の出番だと勘違いして現れてしまい「全然変わってないな(笑い)」と、そのド天然ぶりを藤川監督にイジられる場面もあった。
猛虎はこの日の勝利で単独首位の座に再浮上。上機嫌のハマスタ左翼席からは「ハルト! ハルト!」と左腕をたたえるコールがいつまでも鳴り響いた。











