日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が上半身の違和感により、19日に出場が予定された中日との練習試合(北谷)を急きょ回避した。

 チームに激震が走った。午前10時前に球場入りした清宮幸は他の同僚たちと試合に向けた準備を進めていたが、全体練習開始直前に荷物をまとめて迎えのタクシーに乗車。敵地の滞在時間はわずか30分で、新庄剛志監督(54)も「トラブルがあったみたい。ウエート中にね。痛めたとかじゃなくて引っかかりがあるから気になるって感じじゃないですか」とおかんむり。「ヒジかな、肩かな。ケガの情報をトレーナーさんから聞く時は俺、カチンと来るから。『何しとんねん』が強すぎて。だから(故障箇所を)聞いてないんですよ」とこみ上げる怒りを抑えるように選手会長の離脱を嘆いた。

 近年の新庄監督は春季キャンプ前に全選手に対して故障予防を周知。特にキャンプ前の自主トレで故障を繰り返してきた清宮幸には「ケガをしたらプロとして意味がない。そういう選手はいらない」と厳しい言葉を投げかけていた。

 ただ、今回の誤算は指揮官にとって実は〝ニンマリ〟かもしれない。清宮幸とポジションがかぶる野村佑希内野手(25)や吉田賢吾捕手(25)が猛奮起する可能性があるからだ。

 今季は清宮幸が一塁に固定されることが濃厚で、野村と吉田はキャンプから二塁に挑戦。不慣れな守備位置で連日練習に明け暮れているが、離脱中に結果を残せば本職の一塁を奪取することも夢ではない。

 清宮幸が不在となったこの日の試合には2人とも先発出場。吉田は「5番・一塁」で6回に左翼席へ2ランを放ち、野村も「3番・DH」で8回に2点適時二塁打をマークした。戦力の底上げを図るチームにとってマイナスをプラスに変えた格好だ。

 試合後の新庄監督は「(清宮幸の)代わりの選手はいっぱいいるんで。早く帰ってきて、とは思うんだけどね」と満面の笑みを浮かべて周囲の笑いを誘った。この調子なら不安はないかもしれない。