フィリーズの〝内紛〟が思わぬ方向へと進み始めた。フィリーズは開幕ダッシュに失敗して4月28日(日本時間29日)にロブ・トムソン監督を解任し、ドジャースやマーリンズを率いた経験のあるドン・マッティングリーベンチコーチが監督代行に就任。指揮官交代直後は破竹の快進撃を見せ、チームの立て直しに成功したかと思われた。

 ところがオールスター後は3勝9敗と急ブレーキ。ナ・リーグ東地区で3位ナショナルズに2ゲーム差に迫られている。

 そんな中で主砲のブライス・ハーパー内野手(33)が「このチームには助けが必要だ。いつでも補強は役に立つ」と発言。球団の編成に口を挟まれたマッティングリー監督代行は「選手はGMになりたがり、他人のカネを使いたがるものだ」「「チームについて何か言うのは今いる選手が気に入らないと言っているようなものだ」と言い返し、一気に波紋が広がった。

 米メディアではチームリーダーとして補強の必要性を訴えたハーパーを支持する声が多く、主砲のメッセージを素直に受け止められなかった監督代行に「監督失格だ」とらく印を押す報道も…。そんな中、「ファンサイデッド」は「マッティングリーは当たり障りの言葉で済ませてやり過ごすのではなく、彼はこの話題に油を注ぐような真似をした。しかも奇妙なほど個人攻撃までした。その発言は自己弁護的で器が小さく、何よりも現実逃避に映った。10月のポストシーズンで壁を突破したいなら、野手陣と投手陣の両面において戦力補強が必要なのは明らかだ。何の役に立たないどころか、不必要に主力選手を敵に回した。マッティングリーの過去2回の監督在任期間が混乱のうちに幕を閉じたのも、まさにこうした気質ゆえのことだ」と指揮官を強く非難した。

 そして「采配ミスも今や日常茶飯事になっており、さらにグラウンド外での発言も合わせれば、フィリーズが彼を留任させ続ける理由はどこにもない」と監督代行の解任を要求。「フィリーズが進むべき唯一の道はドン・マッティングリーの解任だ」の見出しで大々的に報じた。