悲願のリーグ優勝と日本一に燃える日本ハム・新庄剛志監督(54)に〝異変〟が起きている。春季キャンプでは選手の指導に重点を置いてきたが、今年は様相が一変。キャンプ地を訪れた球界OBや評論家たちに〝急接近〟しているのだ。

 試合がなかった16、18日の名護キャンプでは、日本ハムや楽天で指揮を執った梨田昌孝氏や元ロッテ監督・井口資仁氏らの訪問を受けると、自ら歩み寄って15分以上も野球談議。15日の楽天との練習試合(金武)の前には元西武監督の辻発彦氏とも言葉を交わした。その熱量は高く、身ぶり手ぶりを交え、過去の采配や選手の起用法にまで及んだ模様だ。

 新庄監督の変貌ぶりの裏には何があるのか。指揮官と親しい球団幹部に聞くと「キャンプでは球界OBや関係者らとの接触を意図的に避けていた傾向がある。練習中にOBと長時間接触すれば、おのずと選手を見る時間が少なくなりますから」としつつ「リーグ優勝と日本一を本気で狙っていることの表れなのでは」と、こう打ち明けた。

「これまでの指導のかいもあり多くの選手が急成長を遂げ、今ではリーグ有数の戦力を誇るまでになった。あとはその戦力を活用する方法を監督自らが学ぶ必要がある。その思いが今の行動につながっているはずです。新庄監督はもともと研究熱心で真面目な性格。監督経験のあるOBから自分にない情報や知恵をできる限り吸収してチームを頂点に導きたい。その一心なのでしょう」

 丹念に育ててきた選手たちが芽吹き、2年連続最多勝の有原も獲得した。あり余るほどの戦力をどう動かすか。監督経験者らから幅広く知見を引き出し、インプットしようとしているという。

 振り返れば、キャンプ前に今季のチームについて新庄監督に聞くと「もう土台はできたんでね」と断言。「今年は(2位以下に)ダントツの差をつけて勝つ。そのことしか考えてないから。そのためにあとは僕がどうやってピッチャーやバッターを使っていくか。そのへんを考えていくと…今年はむちゃくちゃ楽しみですね」と不敵な笑みを浮かべていた。

 歴戦の指導者から帝王学を吸収して頂点に立つ。新庄監督は本気だ。