WBC連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎合宿は、18日から実戦形式の打撃練習が始まった。投手、野手ともに「ライブBP」で現時点の仕上がり具合をチェック。この日は攻守でピッチクロック(投球間の時間制限)の確認、サイン交換用電子機器「ピッチコム」も使用された。22日からはソフトバンクとの強化試合が組まれている。徐々に練習強度が上がる中、この日は主力を担う近藤健介外野手(32=ソフトバンク)が技ありの一打を放つなど貫禄を示した。

 悲願である2大会連続の世界一へ、カギとなるチームの雰囲気は上々だ。第1クール最終日だった15日には宮崎市内の焼き肉店に全選手、スタッフが集合して決起集会を開催。初顔も多い中、チームとして親睦を深める機会を設けた。当初は選手のみでの開催が予定されていたが、大事な〝ファミリー〟である「裏方さん」らにも声を掛け、上質な肉に舌鼓を打ちながら、無礼講で交流を深めた。

 参加者の一人は「最高の会だったと思います。普段はあまり飲まない人たちもビールの大ジョッキを片手に楽しそうに飲んでいた。すごく良い時間だったと思います」と証言。とりわけ雰囲気の良さが伝わったのは、選手とスタッフのこんな後日談から。「締めのあいさつにコンちゃん(近藤)が立って、めちゃくちゃいいこと言ってたんですよ。ちょっと感動的な感じになって、それで盛り上がったんですが…。ただ、あまりに楽しい宴でみんな普段以上にお酒が進んだせいか、コンちゃんの名スピーチをあんまり覚えていないという…」「終わってから『近藤さんがすごくいいこと言ってたね』ってなったんですが、みんなで『何て言ってたっけ?』となりまして…」。

 かねて近藤は「最高のチームになって終わりたい」と、WBC制覇に向けてチームの団結を訴えてきた。自らも前回大会の経験者として、パイプ役を買って出る意欲を表明。決起集会でも「ここに集まった全員がかけがえのない戦力」というメッセージを伝え、侍たちの士気を高めた。

 もはや以心伝心――。近藤が理想とする「最高のチーム」に近づいていることは間違いない。