世代交代の波にあらがえるか。広島・菊池涼介内野手(35)が静岡市内で行う自主トレを12日に公開し、キャッチボールやノックで汗を流した。
昨季は若返りを進める球団の方針もあり、二塁でのスタメンは96試合、出場は113試合にとどまった。そうした流れの中でも本人は「負けないぞっていう気持ちもどこかに持っていないと。スイッチ切れちゃったらダメなんで」と再びレギュラー争いを制し、ポジションを勝ち取る覚悟を示した。
今季でプロ15年目。2018年までカープが成し遂げたセ・リーグ3連覇を知るベテランも少なくなり、球団側は「秋山を除けば、菊池にしかできない」と、グラウンド外でのミッションも期待している。
その内容は、他の主力が「レギュラーを張り続ける」ための指南と助言役だ。
「ここ数年、特に野手はポジションを奪ったかに見えて、実際はつかみ切れていないケースが本当に多い。昨年で言えば正捕手を期待された坂倉。レギュラー2年目だった矢野とかね。小園にしてもレギュラーとしては今年が3年目。そう考えると(2年前まで)10年以上、二塁で試合に出続けた菊池はやはり本当の意味でのレギュラー。ポジションは違っても、メンタル的な部分で他の選手も言えることは多いはず」(球団関係者)
球界では古くから「3年以上、試合に出続けて初めて一人前」との格言もある。現チームで5年以上、レギュラーとしてシーズンを完走したのは、生え抜きでは菊池だけだ。ほかにも22年途中に米球界から加入し、西武時代に不動の地位を築いていた秋山しかいない。
菊池は22年まで10年連続でゴールデン・グラブ賞に輝くなど、誰もが一時代を築いたと認める名選手。それだけに、厳しい生存競争を勝ち抜く術を知る背番号33の〝極意伝承〟が大いに期待される。












