ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が13日(日本時間14日)にフィラデルフィアで行われたホームランダービーに初参戦した。惜しくも第1ラウンドで敗退となったが、メジャー1年目からスターの仲間入りを果たし、注目度は急上昇だ。前半戦は約1か月間の故障離脱がありながら出場した60試合で実に20本塁打を記録。女性向けの米媒体に〝丸裸〟にされた上、謎めいた「新種のスラッガー」として異例の扱いを受けている。
「9本じゃ無理だと思っていました。楽しかったです」。全体5位で敗退が決まった村上は悔しさ以上に充実感を漂わせた。20スイングで最長飛距離は466フィート(約142メートル)。日本選手2人目の参加で初優勝はならなかったが、存分に存在感を見せつけた。
5月末に右太もも裏を肉離れし、今月10日(同11日)に戦列復帰。離脱前までア・リーグ1位の本塁打数をマークし、低迷球団が首位争いを演じる原動力となったことで米球界に一大旋風を巻き起こした。故障明けにもかかわらず本塁打競争に抜てきされる栄誉を得て、思わぬメディアの関心まで引きつけた。
主に女性の社会的地位向上などをうたう米サイト「JEZEBEL」がこの日「村上宗隆はMLBで最も異色(かつ最も極端)な新鋭の強打者だ」と取り上げ、打撃内容まで徹底的に分析したのだ。
「これまでにもスリー・アウトカム(本塁打、三振、四球)を記録する選手はいたが、現在出場している選手の中で村上ほど極端(かつ効果的)な形で実践している選手はいない。彼は前例がないほどの頻度で本塁打を放ちながら三振し、四球を選ぶことを同時に成し遂げている」
前半戦を終え、村上のストライクゾーン内のコンタクト率は「約67%」で、メジャーの中では下位の部類に入る。ボールを捉える確率が低くなれば、通常は本塁打の確率も低くなる。さらに三振の確率も高まり、村上の三振率「約33・6%(259打席で87三振)」もワーストに近い。にもかかわらず、村上の場合は3試合出場すれば1発は出る計算だ。同サイトは「彼は本当にコンタクトが下手!」と酷評しながらも「最も興味深い点」とすっかり魅了されている。
また、バットに当たれば飛ぶというイチかバチかの長距離砲はいるが、村上の場合はやみくもに振らないことも大きな特徴だとみている。村上の四球率は「約17・8%(46四球)」で、同サイトは「ストライクゾーン外の球には決して手を出さないという打者として『エリート級』の選球眼を持っている」とメロメロだ。
そして、同じようなタイプとして挙げられたのが32本塁打でナ・リーグ単独トップに立つシュワバー(フィリーズ)だった。三振率は「約35%(414打席で144三振)」で、四球率は「約14%(59四球)」となっており「村上はすべての指標においてシュワバーよりも極端な数値を示していることが分かる。コンタクト能力はシュワバーより低く、空振りの割合が高い。ストライクゾーン外の球を追いかける頻度はシュワバーより低く、四球率は上回っている」と不思議そうだ。
ブンブン振り回すバットに球が当たらないことも多いが、当たればどこまでも飛んでいく。にもかかわらずボール球にはまるで反応しない。大胆なのか慎重なのかよく分からない打撃スタイルが引きつけてやまないようだ。
「投手たちがゾーン外の球を村上に追いかけさせ、アウトを取る方法を見いだせば、彼のキャリアは即座に終わりを告げるだろう」。謎と危うさまで兼ね備え、異色のメディアにまで取り上げられた大砲の今後がますます注目される。












