鷹の新たな〝特攻隊長〟が、首位快走の勢いをさらに加速させた。ソフトバンクは14日の日本ハム戦(エスコン)に4―2で競り勝ち、両リーグ最速で50勝に到達。貯金も今季最多の「19」とした。1―1の9回に代打・柳町が勝ち越しの適時二塁打。小久保監督は「よくあそこで仕留めてくれた」とたたえた。
その柳町に負けじと強烈な存在感を放ったのが、リードオフマンの正木智也外野手(26)だ。第3打席で均衡を破る12号ソロを放つなど、4安打3打点の大暴れ。指揮官も「北山の速いストレートにも負けていなかった。今日はいい活躍でした」と目を細めた。
今季途中から1番に定着し、打線をけん引する正木。とりわけ直近の試合では〝特攻隊長ぶり〟が際立つ。プレーボール直後の第1打席は5試合連続出塁。この日も相手先発・北山の直球に「これはやばいかもな」と圧倒されたというが、フルカウントから左前打を放った。
直近8試合では初回に7度出塁し、いずれも相手に3球以上を投げさせている。球数を費やさせながら一発も秘める。そのスタイルは相手投手にとって厄介極まりない。
〝先代〟も頼もしく見守る。現役時代に主に1番としてダイエー打線をけん引した村松有人野手チーフコーチ(53)は「常にフルカウントになるくらい、『ミスター3―2』と言えるほどの粘り強さがある。四球もあって安打もあって、いい働きをしている」と評した。
積極性を持ち味としながら、出塁率は4割超。そこには試合を重ねる中で身につけた〝割り切り〟がある。正木は「打てない球は打てないのは(試合に出る中で)分かった。やみくもにいったらボール球も振ってしまう。そこの割り切りが今年は一番できている」と説明した。
「やっぱり第1打席が1番としては、大事な仕事になる。足があるタイプじゃないけど、出塁率も高い」と村松コーチ。輝きを増す鷹の新特攻隊長は、相手にとって一段と大きな脅威となりそうだ。













