昨秋ドラフト会議でソフトバンクが1位指名したスタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が12日(日本時間13日)、米フィラデルフィアで開催された「MLBドラフト」でマーリンズから8巡目(全体235位)指名を受けた。日米の球界関係者の間で当初から想定されていた「7巡目以降」の評価でMLB入りの資格を得た格好。マーリンズ側の条件提示、育成方針などを聞いた上で進路を決断する。その一方で〝待つ側〟のソフトバンク陣営の胸中は――。
今月上旬に福岡を訪問し、ソフトバンク球団幹部との面談、施設見学をすでに済ませている佐々木。スタンフォード大残留も選択肢にあるとする中で「マーリンズ8巡目指名」の真の評価をどう受け止めるかが進路決定のカギを握りそうだ。
メジャー関係者の間でも「上位指名でなければソフトバンク入り」との見方が大勢を占める中での「8巡目指名」。多方で「6巡目以内が(MLB入り選択の)一つのライン」ともみられていた。マーリンズ陣営も佐々木の置かれた境遇を把握し、判断基準をある程度調査した上で指名に至ったはずだ。8巡目で指名した選手が入団しない事態となれば、大事な枠を失うことになる。そのリスクを負って指名するからには、勝算がなければできない。
かねてマーリンズはMLB30球団の中でも、若い選手をじっくり時間をかけて育成する球団として知られる。上位とは言えない8巡目評価ながら、他球団が見送った「リスク承知の指名」には一定の覚悟が読み取れるだけに、ソフトバンク陣営には「(背景などを勘案して)それなりの評価」と不気味に映るドラフト結果となった。
より不透明となる中で、佐々木には「スタンフォード残留」の選択肢もあるという。米国の大学は休学制度が日本よりも充実している。それだけに日米の球界関係者の間では「21歳から22歳にかけてのアスリートにとって、極めて重要な1年を〝捨てる〟という選択を果たして本当にできるのだろうか」という声は多い。すでにソフトバンクとマーリンズから十分な評価を得ている。この時点に至っても大学残留の選択肢を残していることが、混迷の度合いを一段と強めている。
マーリンズとの交渉期限は27日午後5時(同28日午前6時)、ホークスとの契約締結期限は今月末となっている。MLBドラフトを前に佐々木は「不透明なところも多いし、読み切れないところも多い」と上位指名への期待感をのぞかせつつ「自分自身と向き合って決めていかなければいけない」と語っていた。選択肢が出そろい、決断の時が迫っている。












